シンガポールから本帰国:友だちとの最後の別れと、行きつけのコーヒーショップでの最後の食事

   

たった2年ちょいのシンガポール生活でしたが、出会いと別れはやはり寂しいものです。

日本人同士であれば「またいつか日本で会えるかも」という淡い期待があり、あまり寂しさは感じません。しかし、その他の国の人たちとは、もう会うこともないかもしれないという覚悟してお別れをしました。

お別れ会での食事

お別れ会での食事

お別れをした人たち

コミュニティセンターの英語クラス

1年半ほど通ったコミュニティセンターの英語クラス。週1回、たった1時間半のクラスでしたが、先生をはじめ、ずっと一緒だったメンバーとはとても仲良くなれました。英語の勉強より、彼らとの何気ない会話を楽しみに通っていたように思います。

台湾の男の子だけ、いずれ台湾に帰ると言っていたし、日本にもたまに旅行していたようなので、もしかすると彼にはまた会えるかもしれません。

でも、その他のメンバーが、今後日本に来ることはなさそうです。(先生は旅行嫌いっぽいし(笑))なので、私がシンガポールを訪れることがなければ、もう会えないでしょう。

いつもニコニコしていて穏やかな性格で、私が大好きだった隣に座るマレーシア・ママは、最後の授業でペンをプレゼントしてくれました。

彼女は子どもを国において夫婦でシンガポールに出稼ぎに来ており、日本への旅行は大変ハードルが高いそうです。もう会えないかも……と、半泣き(心ではマジ泣き)でお別れしました。

南米出身のF夫妻

シンガポールでとても仲良くなった南米某国出身の駐在ご夫婦。実は顔を合わせた回数はそれほど多くないのですが、Whats appやSNSでずっと交流をしています。なにか根っこの方で深く相性の良さを感じていまして、彼らがとても好きなのです。

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本帰国を決めた際、会おうかどうか迷ったのですが、とても寂しくなるような気がしてギリギリまで連絡せず、結局顔を会せることなく別れてしまいました。

ただ、日本への関心を強く持ってくれており、本帰国前に一度くらい旅行で来てくれそうです。先日、この春か秋に日本行きのチケットを探してる旨の連絡があったので、もし日本で会えたらすごく嬉しいです。

地元のサークル

1年もいなかった地元のサークルですが、メンバーの人柄もあって、大変楽しく有意義な時間を過ごさせてもらった場所です。今まで縁がなかったインド系シンガポーリアン、他のアジア出身(インドネシア、フィリピン、ベトナムなど)の人たちと交流できたのも興味深かったです。

本帰国にあたり、一部のメンバーがお別れの食事会を開いてくれました。旦那さんも連れてきて、とのことだったので、珍しく私の知り合いとの食事にリサが同行してくれました。

「シンガポールのベスト・チリクラブよ!」と連れて行ってもらったのは地元のコーヒーショップ。何度か訪れたことがある場所でしたが、ここでチリクラブを食べるのは初めて。チリクラブはもちろん、注文してもらったお料理は何を食べても美味しかったです。

地元コーヒーショップの豪快なチリクラブ

地元コーヒーショップの豪快なチリクラブ

食事会という形でしっかりお別れができたせいか、なにか寂しさより新たな生活に向けて背中を押してもらったような気分になりました。会を主催してくれた、私が大好きでそして尊敬しているおばちゃんと、最後は固い握手を交わして別れました。

シンガポール生活には良いことも、嫌なこともありましたが、このサークルとこのサークルの人たちに出会たことは間違いなくラッキーなことの一つでした。

夫リサの友だち、エルさん

リサが日本で知り合った南米出身のお友だち、エルさん。もともと日本で働いていたのですが、私たちより数年早くシンガポールに移住しました。そしてシンガポールに来たばかりの頃、リサが知り合いがいるというので連絡をとってもらい、一緒に食事をしたことがありました。

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リサはまめな連絡をする人ではないので、それから付き合いはありませんでした。

しかし、今回私たちがシンガポールに離れるにあたり、「今会わなかったらもう会えないかもよ」とリサに言ったところ、連絡を取って最後に会うことになりました。ディンタイフォンでランチです。

ディンタイフォンの鉄板メニュー小籠包

ディンタイフォンの鉄板メニュー小籠包

このエルさん、初めて会った時もとても親しみやすくて素敵な女性だと思っていましたが、この二度目に会った時はすっかり私が惚れてしまいました。性格の良さに加えて頭が良く、自立していて、なんというか……ハンサム・ウーマン?(死語?)

リサも知らなかったようですが、話をしていたらご両親も立派な経歴の人たちで、育ちも含めて私たちと格の違いがあるのですが、親しみやすい人柄で距離を感じさせない魅力的な人なのです。

そんなエルさん、お会いした時点で、本気で母国への帰国を検討していました。すでに仕事は探し始めており、仕事が決まったらシンガポールは離れるとのことでした。

私たち以外にも日本に知り合いが多いエルさん。本帰国の前には日本にも遊びに来るとのことだったので、もう一度会えたら嬉しいです。

エルさんとの食事は私たちが出発する前日だったので、シンガポールで最後にお別れしたお友だちはエルさんになりました。


シンガポール生活最後の食事は行きつけのコーヒーショップで

皆さんは本帰国が決まったら、シンガポールで最後に何を食べるか決めていますか?

(最後の夕食のことです。私たちの本当の最後の食事は出発日の朝食と、空港での昼食だったのですが、これはお腹を満たすためだけの食事だったのでカウントなしで。)

回数は人より少ないものの、私たちもシンガポールで何度かレストランでの食事をしました。美味しいお店、コスパのいいお店、いろいろありましたが、胃も心も満たしてくれるお店には日本ほど出会えなかったという印象を持っています。

なので、これから日本に帰る人間にとって、あえてシンガポールで食事をしたいと思えるレストランが思いつかなかったのでした。

しかし、日本にはないものがあります。それはホーカーセンターやコーヒーショップです。

過去にも何度か記事にしていますが、私は特にコーヒーショップが好きです。中でも近所にお気に入りのコーヒーショップがあり、そこで暑さを避けた朝や夜、リサとまったりと食事をするのがとても好きでした。

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私が好きなシンガポールのコーヒーショップの条件

日没後の涼しくなった時間、わらわらと団地の部屋から家族みんなで出てきて大きなテーブルと大皿料理を囲んだり、近所の仲良しじーさんたちが集まってビールをガバガバ飲んだり、夫婦二人だけでしっぽり夕食を楽しみつつも酔っぱらって陽気だったり。

日本の夏祭りの夜を思い出させるような光景が毎晩繰り広げられていて、このお店はいつ来ても楽しい気持ちになりました。

時々飲んでた薬草炭酸水?

時々飲んでた薬草炭酸水?

リサとは以前から最後の食事場所の話をしていましたが、割と自然に、この近所のコーヒーショップで、ということで気持ちが一致しました。

安っぽい広場の電飾を見上げつつ、シンガポール生活最後のホーカー飯を頬張りました。

コーヒーショップでシンガポール生活最後の晩餐

コーヒーショップでシンガポール生活最後の晩餐

愛着を感じていた場所なので、食事の後にリサと一緒の写真をお店の人に撮ってもらいました。こんな超どローカルな場所には観光客は皆無だし、住民でコーヒーショップで写真を撮る人なんていないでしょうから、お店の人は不思議がっていました(笑)。

シンガポール生活最後の夜の思い出になりました。


さようなら、シンガポール

私がシンガポールに行けばまた会える人たちはいるし、日本人にとってシンガポールに旅行することはそれほどハードルが高いことではないでしょう。

コーヒーショップだって、私があまりにも名残惜しそうにしていたら、またいつか来ようと夫リサは言ってくれました。

実際、隙あらば(笑)私もシンガポールに一人でも旅行で行こうかと気軽に思っていました。

しかし、私も本帰国してからいろいろな変化がありまして、当分……5年とか10年の単位でシンガポールに行くことは無いような気がしています。

そう考えると、自分なりの数々の別れの儀式は、大事なことだったと思っています。

本帰国が決まった皆さん、出発のその日まで、どうぞ悔いの残らないシンガポール生活をお送りください。

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