シンガポールから本帰国:海外引越の肝は「不用品処分」。あげる、売る、寄付する、そして捨てる。

   

いずれ本帰国することを念頭に、シンガポール生活では常に物は増やさないように心がけていました。それでも気付けば、ヘドロのように、少しずつ堆積していく謎の不用品たち……。

使いかけの食品を泣く泣く処分

使いかけの食品を泣く泣く処分

本帰国のタイミングが決まった出国約一か月前、必要な事務手続きと同時に開始したのが不用品の処分です。くどいようですが、わが家は現地採用家庭で、引っ越し費用は全額自腹。荷物は可能な限り減らすに限ります。そうじゃなくとも引っ越しの機会に物を減らさないと、不用品堆積問題を単に日本に転送するだけ(笑)なのがわかっていたので、私なりに最大限の断捨離を行いました。

大物の仕分けとその他の処分

家具・家電の処分は処分方法を決める必要があったので、早々に一度リスト化して夫婦で話し合いました。基本、家具・家電は一切持ち帰らない方針だったためです。

家具・家電の処分リスト

家具・家電の処分リスト

私たちが借りた部屋は家具・家電があまりない状態だったので、自分たちで買った物がそこそこありました。売れないだろう物は大家さんにもらってもらう(=部屋に置いていく)のがお互いメリットがあると思い、英語で写真付きの資料を作って不動産エージェント経由で大家さんに早めに了承をもらっておきました。

そして、ここから実際に不用品を処分していきます。

物の処分方法はざっくり以下の3つ。

  1. 人にあげる・売る
  2. 寄付する
  3. 捨てる

1,2はまだ使える物、人にあげても失礼じゃない物に限られるので、割と判断は容易かと思います。それらに該当しなかったものを捨てられるかどうか、というのが、まぁ、精神的に疲れる作業ではありました。


1. 人にあげる・売る

日本の本、食品、日用品はもらってもらい、家電の一部は売却しました。

まず、本(主に小説など)はまとめて本好きの知人にもらってもらいました。シンガポール引っ越し時や、一時帰国の際に持ち帰った本たちですが、もともと中古本ばかりで高いものはありませんでした。しかしシンガポールで日本語書籍は、中古といえどそこそこ貴重品。捨てるには忍びなかったので、読書好きの人にもらってもらえて嬉しかったです。

食品も、知人にもらってもらいました。もちろん未開封、賞味期限内のもので、自分がもらっても不快じゃないものを選別しました。以前、知り合いが、本帰国する人から食べかけの煎餅を渡されたと怒ってましたが、それはよほど仲が良くなければ非常識すぎる(笑)。

日用品は地元の知人にもらってもらいました。ゴキブリホイホイとか、「日本製はいいよね!」って喜んでもらえました。

売却したのはTVと変圧器です。どちらも使用期間2年ほどで、状態もよく、お互い納得の取引ができたかと思います。売買は気を遣うし手間もかかるので、この2品で終了。

また、下記の家具・家電は、部屋に置いていくことで大家さんにあげることになりました。(前述の通り、事前に交渉済み。)

  • 家具(ベッド、ソファ、机、ラック類)
  • 家電(電子レンジ、掃除機、扇風機、アイロン、延長コード)
  • その他(洗濯物干し、椅子、ゴミ箱など)

※冷蔵庫と洗濯機も私たちが購入しましたが、それは置いていくことで家賃を割り引いてもらう契約になっていました。

なお、食品や日用品、薬などを日本に持ち帰るという方も多いと思いますが、日本へ持ち帰れないものや制限があるものがあります。それらは、日系の引っ越し屋さんなどは丁寧でわかりやすい資料をくれるので、それにのっとった選別をすれば大丈夫です。

2. 寄付する

古着など、もらってもらう宛がないけれど捨てるには惜しいものは寄付をしました。シンガポールにはそういう寄付品を受け付ける団体がいくつかあるようですが、私は有名で手っ取り早そうなサルベーション・アーミー(The Salvation Army, Singapore)に寄付をしました。寄付方法がとにかく手軽だったのが理由で、特にこの団体のポリシーに賛同した、などではないことは予めご了承ください。

聞いたことがある人も多いと思いますが、このサルベーション・アーミーはスリフトショップ(Thrift Store)という寄付品を販売するお店を運営しており、寄付品がそのまま商品になります。

最初、寄付できるのは古着だけだと思ってせっせと服だけ持ち込んでいたのですが、売れるものなら他の物の寄付もできると耳にしました。しかし、その「他の物」がどんな物なのかわからなかったので、実際にスリフトショップに足を運んでみました。

ブキティマの店舗(Praisehaven Mega Family Thrift Store)が、ダウンタウン線ヒルビュー駅の目の前でアクセスが良かったので、そちらに行きました。店内は撮影禁止なので、写真は外観のみです。入口はこじんまりしていましたが、中はかなり広い。

ブキティマのサルベーション・アーミー

ブキティマのサルベーション・アーミー

売っているものはやはり洋服が多く、店内の中心部にはラックにかかった古着がずらーーーっと並んでいます。しかし、歩き回ると随分いろんな物が売っていました。家具、家電、オーディオ機器、プリンタ、楽器、子供のおもちゃ、書籍、文房具、カバン、スーツケース、なぞの置物などなど……。帰国する身の私たちに欲しいものはありませんでしたが、シンガポールで生活用品を探している人たちには一見の価値ありです。

……なにはともあれ、結構なんでも売ってることがわかり、わが家からの寄付品も、「売れるもの」という視点であれこれ寄付させていただきました。

寄付方法は簡単で、所定の場所(無人)に梱包して置いていくだけです。

サルベーション・アーミーへの寄付品を入れる小屋

サルベーション・アーミーへの寄付品を入れる小屋

正直、この小屋のような建物は中が汚いし、回収が追いつかず物があふれると雨ざらしになったりしています。加えて上からボンボン物が積まれるので、割れ物は丁寧な梱包を心がけました。

どんな状態のものを寄付するか、どのように梱包するかは個人の考え方次第ですが、ご興味のあるかたはぜひ「売り物」視点で寄付されてはと思います。不用品とはいえまだ使えるものを捨てずに済むことに感謝しつつ……。

サルベーション・アーミーの寄付品置き場とスリフトショップのリストはこちら

3. 捨てる

人にあげられないような不用品は、どういうものであれ捨てるしかありません。

在住者の皆さんよくご存知と思いますが、シンガポールはとにかく物が捨てやすい。分別があまいだけでなく、日本と違って日常的な小さなゴミ出しは24時間365日可能なので、要らないものは随時捨てました。

ただ、金属、電子デバイス、寄付できない古着に関しては、近所のコミュニティーセンターのリサイクルBOXまで持参しました。住んでいたコンド内で回収しているリサイクル品はガラス、プラスチック、缶、紙だけだったので。

コミュニティセンターのリサイクルBOX

コミュニティセンターのリサイクルBOX

コミュニティセンターのリサイクルBOX

コミュニティセンターのリサイクルBOX

また、ダストシュートに入らないような大きなゴミは、コンド指定のゴミ収集所へ持参。わが家の場合、人力で運べないような大型の家具・家電を処分することはなかったので、物を捨てるのに大きな手間がかかることはなかったです。

ちなみに捨てに行くのに一番重かったのはリサが会社からもらったでっかいブロンズ像……。成績優秀で会社で表彰されたトロフィーのような物で、大変名誉なことだったのですが、どう考えても邪魔で、リサはとっとと自分の名前が刻まれたプレートをドライバーでひっぺがしてました。それをいつまでも玄関に放置してたので自分でコンドの指定場所に捨ててきてもらいました……。


そうはいっても苦労した

ここまで「軽快に断捨離してきた」みたいな書き方をしましたが、実際はすごく苦労しています。辛かったのは、引っ越し準備最後の方でまだ食べられるものを処分したり、まだ使えるものを捨てたこと。

私は料理が下手で、ついでに食料品のストック管理も下手で、なんとなく溜めてしまう人です。帰国が決まってからの約一か月、本当に日々、食料品を使い切ろうと苦心しましたが、やはり捨てざるを得ないものが出てきてしまいました。酒、醤油、みりんのような大事に使ってきた和食の調味料など、最後泣く泣く廃棄するときの切なさと言ったら……。日本国内の引っ越しだったら持って行けるのに、って考えても仕方ないことで悲しくなりました。

使いかけのオリーブオイルを処分……

使いかけのオリーブオイルを処分……

日用品は日用品で、どうしても使いかけの洗剤類や掃除道具は最後は処分することに。部屋の引渡し前の徹底掃除で使いまくってみたものの、全部きれいに使い切るのは無理でした。かといって持って帰るのはコスト高でありえない選択肢です。

このあたりで変に苦しくならない割り切りをする、覚悟を決めることが、もしかすると不用品処分で一番困難なのかもしれませんね。私は約一か月間、ちまちまちまちま物を捨てていました。断捨離レベルの低い私にとって、たぶん、大きな傷を負わない自己防衛手段だったのかな……なんて思っています。数日で大量の物を捨ててしまう人たちのマインドがうらやましいです。

そして、わが家の最終的な荷物量(船便+手荷物)

そして、わが家の最終的な荷物の量はこんな風になりました。

  • 船便:19箱(引っ越し費用:2,170ドル)
  • 手荷物:スーツケース大×1、スーツケース中×2、ビニール袋×1、機内持ち込み用バッグ×2

多いか少ないか、と聞かれれば、家族構成や帰国直後の生活によって変わるので何とも言えません。単身の人だとスーツケース一つで帰ってくるような人もいるでしょうし。ただ、船便の梱包・搬出が1時間半ほどで終わったので、少ないほうではとは思っています。

引っ越し費用節約のため、航空便を無しにしたわけですが、結果、ある程度の物は自力で持って帰ることになりました。しかし、荷物の4分の1は帰国後すぐに渡したいお土産類だったりします。東京の実家で居候させてもらったおかげで当面の生活用品が要らなくて済んだのは大きかったと思います。(改めて感謝……。)

そして5週間後に船便が新居に届き、荷解きと整理をしていて沸いたのは、まだまだ捨てられたかも……という思い。海外引越は断捨離のいい機会になりましたが、まだまだダイエットの余地はありそうです。

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