シンガポールのいいところ…緑豊かな「ガーデン・シティ」

   

幹線道路沿いの緑

幹線道路沿いの緑

私は昨年8月の下見旅行で初めてシンガポールを訪れたのですが、チャンギ空港からタクシーで宿泊先に向かっているとき、窓から見える緑の豊かさが強く印象的に残りました。青々した緑の葉っぱがキラキラと陽の光を返していて、暑いのにとても涼しげで爽やかな風景に見えました。下見旅行では、車で中心部も案内してもらったのですが、その豊かな緑が都会のど真ん中にも惜しげもなく大きな場所を占めていて、気持ちよさを感じるのと同時にとても関心しました。

シンガポールのいいところを挙げるとしたら、この緑が豊かな点は間違いなく入ります。先日一時帰国した際、その思いは強まりました。埼玉から東京に帰る際に首都高で渋滞にはまったとき、車の外に見える風景はぎっちり詰まった灰色のコンクリの塊ばかりでした。息が詰まりそうでした。夫リサも「僕たち、すごいところに住んでいたんだね」と漏らしていました。

イーストコーストパーク

イーストコーストパーク

後に知ったのですが、シンガポールの緑は「ガーデン・シティ」という政府主導の都市計画によってもたらされたものでした。1967年にリー・クアンユー首相が人々がより豊かな人生を送るため、また、街を整備することでシンガポールを魅力的な国にし、旅行客や外国の投資を呼び込むために始めた緑化運動とのことです。(“Garden city” vision is introduced 11th May 1967

すごいと感じたのは、既存の緑を残しつつ今の街並みを作ったのではなく、緑が失われた状態から緑化を進めて美しい国を作った点です。この本によれば、1960年代シンガポールの中心部は人口が集中しスラム化して緑は少なく、郊外もイギリス植民地時代の開墾でわずかな森林しか残されていなかったとのこと。保存ではなく、「作ってきた」わけです。しかも国だけが進めるのではなく、植樹祭のようなイベントを毎年行い、国民を巻き込んで緑化は進められたようです。

国の環境の整備なるものは政治なんでしょうが、こう、ハードでありながら人の心を潤すソフトな面を持つこの「ガーデン・シティ」構想、実現は簡単なものではないでしょうが、東京がもう少しでもシンガポールみたいに緑化したら、魅力が増すだろうなと思います。

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