映画「ハーブ&ドロシー」

   

ドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー」を観てきました。

ハーブとドロシーはNYに住む元郵便局員と元図書館勤務の夫妻で、低所得ながらも、アートに対する高い眼識で、すぐれた現代アートの膨大なコレクションを築き上げた二人のドキュメンタリーです。

裕福ではないけれど、若手アーティストの作品の力を見極め、貪欲にコレクションする姿は本当のプロ。そして強いポリシーで作品の売買は行わず、その後相当な価値が生まれた作品なども、最後は公立の美術館に寄付してしまうところに、この人たちが本当にアートを愛しているんだなと思わされます。

経歴としては、夫のハーブはもともとアートに造詣が深く、ドロシーは結婚後に夫とともにアートに目覚めたようです。最初は二人とも絵を描くアーティストだったようですが、次第にコレクターになっていったそうです。完全なパートナーとして人生を歩んできた二人の姿が、すごくうらやましく感じました。片方が片方に無理に合わせているという感じでもなく、強く二人のベクトルが同じ方向に向いてるのです。たぶん、ここまでピースとピースがぴったり合うような人生のパートナーにはなかなか会えないだろうなぁ。(ちなみにダンスパーティーで出会ったらしい。)

正直なところ、この夫妻には魅力を感じましたが、ドキュメンタリー作品としては少し散漫な印象で見づらかったです。インタビューとかは良かったのに、もうちょっと構成がわかりやすかったらなぁ。

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