映画「シン・ゴジラ」

   

日本の方には完全に今さらでしょうが、シンガポールでもちょっと今さらな映画「シン・ゴジラ」を見てきました。

私はまったく興味がなかったのですが、夫リサが日本のネットニュースやレビューを読んでいるうちに興味がわいたらしく、見に行こうと騒ぎ始めたのです。私は庵野監督作品だということすら知らず、「エヴァンゲリオンが好きなら面白いらしいよ!」という口説き文句でついて行きました。(エヴァ、好きです。)

本日時点でシンガポールでの上映館は4館だけでした。しかも私たちが行った映画館は上映は1日1回のみで、小さなスクリーンでの上映。詳しい状況は分かりませんが、公開日からそれほど日が経っていないことを考えると、人気がないんだろうと思われます。今日も観客は10人くらいだったかと思います。

そして実際見て、これは海外ではウケなそうだわ、と思いました。逆に日本で人気があったのもよくわかりました。

冒頭からスーツをぴっちり着た政治家や官僚の会議シーンが続きますが、この皮肉を含んだ軽妙な脚本に噴いてしまうのは日本人か、よほど日本の政治に関心がある外国人だけじゃないでしょうか。

私が実際こちらの人に感想を聞く機会はないのですが、海外の人が面白いと感じるポイントは少ないように思います。リサの会社の同僚もそもそも見ない、もしくは興味がないだろうとのことでした。ちなみにネットのレビューではセリフが長い、アクションが少ない、CGがしょぼいなどを見かけました。

まぁ、ですが、個人的にあまり海外ウケは重要ではないかと。海外でもあたったら儲かるでしょうけど、日本人として十分面白いと思ったし、二度三度みる価値あると思います。エヴァのように、謎を残した点についてネット上の議論を読むのも興味深く、余韻も十分楽しめました。

ゴジラの進路になった東京湾、川崎から大田区・目黒、そして都心3区のシーンは、土地勘がある人にとっては臨場感があるし、新幹線や山手・京浜東北・中央線の活躍には心躍りました。市街地シーンはつい細部まで見てしまいました。

ストーリーは少し難しい点もありましたが、日本の政治や外交なんかも含めて大筋は理解できたし、残された謎解きもほどよい印象がありました。

CGはちゃちいなんて非難がありましたが、ゴジラの進化の演出はエヴァを見ているようで、その迫力に私はがっつり飲みこまれました。

個性的な登場人物の活躍も好きです。特に後半はそれぞれの活躍が見られてぐっときました。主人公の長谷川博己が意外と淡白な印象だったのと、エヴァではミサトファンなので、もっと女性に活躍してほしかったとは思いますが。(石原さとみは微妙でしたね。。)

一方で残念だったのがセリフが難解で早口だったこと。滑舌が悪いというか、日本語なのに聞き取れないことが多々あり、思わず英語の字幕に目を移すのですが、単語が難しくてやっぱり分からないなんてことの繰り返しでした。あれはああいうテイストの映画、と理解すべきなんでしょうか。

ゴジラのストーリーはまったく知らず、事前のレビューを読むこともなく、予備知識ゼロで見たことで素直に楽しめたのは良かったです。

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