父の思い出話
父の子供の頃の話を聞きました。
私の父は子供の頃、祖父の仕事の都合で東京の府中に数年住んでいました。ちょうど戦争が終わって間もない頃で、当時府中にはアメリカの駐留軍がいたそうです。そして「ギブ・ミー・チョコレート」の恩恵にあずかったとか。「ヘーイ!」と言ってガムやらチョコレートを投げてくれたそうです。
父:「ヘルシーっていうチョコレートをくれたんだ。」
・・・ヘルシーじゃなくてハーシーだと思います。
あと、なんでも、子供たちの間では米軍基地に侵入し、油紙をとってくることが最高のステイタスだったとのこと。一体何のための紙だったのか父も説明がつかないそうですが、その油紙のいい香りにうっとりしたそうです。
他にも、家に帰って「ただいまー」と入っていったら他人の家だったとか、大阪(大阪にも住んでいた。)で在日朝鮮人の人のお葬式で「泣女」を見て驚いたとか、転校した小学校で初日かっこつけて革靴履いて登校したら、みんなのまえでコケたとか、細かなエピソードは色々あったのですが、米軍のような時代を感じるネタは特に貴重な感じがいたします。
・・・祖父は病院にいてほとんど話もできない体になってしまいましたが、元気なうちにもっと話をしていれば、色んな面白い話が聞けたかも。残念。祖母はそれなりに元気ですが、あまり昔話をしてくれません。
これからは両親の昔話をたくさん聞きたいと思いました。
※余談ですが、葬式とかで雇われて泣く「泣女」の風習は日本にもある(あった?)そうです。韓国映画の「祝祭」という映画を観て朝鮮半島独特の風習かと思っていましたが、日本にもあると広辞苑に出てました。