映画「マーガレット・サッチャー」

   

映画「マーガレット・サッチャー」を見てきました。ドキュメンタリータッチではなく、実在の人物を史実を元に人間ドラマとして描いた作品でした。

史実の部分に興味のある人には物足りないというか、ちょっとかったるいかもしれません。私は史実をよく知らないのでドラマとして楽しめましたけど。私生活の描写を含め、人間的な部分がどこまで事実かなんてなんてわからないでしょうから、フィクション、ノンフィクションの間に立って見るのがいい作品かもしれません。

すでに引退して年老いたサッチャーさんが、過去を振り返るような構成になっていて、夢あふれる若い頃から現役バリバリの時代と、現在を行き来します。そしていつもそばにいて明るく彼女を支えるのが夫のデニス。

この作品は、サッチャーという人物を描きたいのか、彼女の私生活を描きたいのか、その時代のイギリスの政治なのか、どこがポイントなのかなーと思いながら見てたのですが、最後まで見て、マーガレット(・サッチャー)とデニスの夫婦の物語だったんだと捉えると、ほろっと来ます。政治家としてのサッチャーの物語を期待していた人が見て、それが嫌だという気持ちもわかりますが。

役者さんは、やはりこの作品でオスカーを取ったメリル・ストリープの演技が素晴らしいです。似ているかどうかはわかりませんが、その威風堂々とした演技から、「鉄の女」と呼ばれたサッチャーさんを想像することができました。老けメイクも自然だったです。

ちなみにご本人はご存命で、10年以上前から痴ほう症を患っているとのことで、その辺の描写も出てきます。

いい作品だったと思うし、お勧めです。まぁ、絵とか音楽を楽しむ作品ではないので映画館でなくてもいいかなとは思いますが。

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