帝劇開場100周年!「レ・ミゼラブル」を観てきました

   


ミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました。昨年UKで25周年の記念コンサートがありましたが、日本の初演は1987年なので、24年目です。日本でもしっかりと歴史を刻んだ作品なんだなぁと思いました。

私は20年くらい前に一度観ています。そんな久しぶりに観た「レ・ミゼラブル」ですが、改めてミュージカルとして素晴らしい作品なんだと思いました。昔観たとき、帝国劇場ってなんて大きいんだろう…と思った記憶がありましたが、今日久しぶりに来たらそれほど大きく感じませんでした。しかし舞台が始まると、急に画面が広がりを見せます。劇場が大きく見えたのは作品の威力だったようです。何度も聞いた歌や音楽はやはりどれも素晴らしいし、シーン一つ一つがとても大切にされている感じがします。一瞬も見逃したくありませんでした。



さて、そんな感動的な「レ・ミゼラブル」の舞台ですが、実は始まってすぐはショックを受けてました。主役のジャン・バルジャン…歌が全然聞こえない…。何を言っているか聞き取れないし、そもそも声がまったく通ってないのです。しゅ、主役なのに…!冗談抜きで10分くらいで席を立って「また明日来ます」と言いたかったくらい衝撃でした。結局この調子は最後まで続くので、のどの調子が悪かったのか、はたまたこういう芸風なのかわからないのですが、何にしてもショックでした。。。

そしてやはり物語の最初の方に出てくるファンティーヌにもがっくり。知念里奈がやってるのですが、声がやはり通らないのです。TVと舞台は違うので、きれいな声でうらうら歌ってもらってもまったく心に響きません。頑張りは伝わってきましたが、ファンティーヌはとても重要な役なので、私はハズレを引いた気分でした…。

しかし中盤からは、他の主要な役柄の人たちが素敵な歌声を響かせてくれて安心して観ることができました。マリウスとアンジョルラスはビジュアル的にちょっと軟派な仕上がりになっていて、私のイメージと少し違ったのですが、力強い歌声はよかったです。ジャベールとエポニーヌも舞台にしっかりとした安心感を与えてくれました。

そして!
素晴らしくてびっくりしたのがガヴローシュです!

私の中では全役者の中で一番期待値を超えました。セリフも歌も、そして舞台での演技もびっくりするくらい上手でした。彼が口を開くのが楽しみになるくらい。なぜか日本の舞台でガヴローシュのソロソング「Little People」が無いのですが、それが本当に残念に感じました。そして唯一涙が出たのはガヴローシュの最期のシーンでした。…小宮明日翔くん、化けそうな予感です…。


前半のクライマックス「one day more」はジャン・バルジャンの声が聞こえないので物足りなさがありましたが、後半の戦闘シーンは群衆の皆さんの歌声が素晴らしいのもあり、迫力ある舞台を楽しめました。さらに続く静かで悲しいシーンの数々、華々しいマリウスとコゼットの婚礼シーン、そしてラスト。ここまでくるとすっかり物語に気持ちが入っているので、どのシーンも愛おしい感じがいたしました。

冒頭ではジャン・バルジャンの歌声に失望し、どうなることやら…と思いましたが、やはり全体としては素晴らしい舞台だったと思います。できることならもう何度か見たいくらい。

ちなみに終演後はスタンディングオベーションでした。毎回こんな感じがもしれませんが(笑)、楽しかったです。

■感動シーン

・ガヴローシュの最期
・マリウス、コゼット、エポニーヌの三角関係
・バリケードでジャンバルジャンを探して震えるジャベール
・ジャンバルジャンとリトルコゼットの出会い

■役者ランキング

◎ガヴローシュ(小宮明日翔)
◎群衆
◎エポニーヌ(平田愛咲)
◎ジャベール(KENTARO)
○テナルディエ(三波豊和)
○マリウス(山崎育三郎)
○アンジョルラス(阿部よしつぐ)
△コゼット(折井理子)
△マダム・テナルディエ(阿知波悟美)
×ジャン・バルジャン(山口祐一郎)
×ファンティーヌ(知念里奈)

(おまけ)舞台の後はコカレストランでグリーンカレー

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