第18回 ROBO-ONE in 新発田 予選(8/28)

   


第18回ROBO-ONEに行ってきました。例年、秋頃開催のROBO-ONEは地方開催なのですが、今年は新潟県新発田(しばた)市にて、「新発田祭り」の日に合わせて開催されました。会場は新発田市民文化会館です。

お客さんの入りは初開催の場所だと毎度未知数なのですが、残念ながら今回はあまり多くなかったです。お祭りの開催に合わせてだったものの、「なぜ祭りの日にロボット」的な感じは個人的にしたのですが(笑)。予選はすかすかで、決勝は家族連れが入れ替わり立ち替わり観戦していきましたが、それでも60~70%程度だったと思います。(観客席は関係者や参加者も座ってたりするので、純粋なお客さんはさらに少ない。)せっかくの地方開催、その地域の方にとってもロボット大会を見るのはあまりない機会だと思うので、足を運んでもらえなかったのは残念ですね。来ていた小さい子どもたちは楽しんでいたようでなによりですが。

さて、28日(土)は終日予選競技。この予選を勝ち抜いた32体が明日の決勝トーナメントでバトルを繰り広げます。


今回の予選課題は、「新発田市のPRになること」と、演技中にリングに設置されたスロープを上り下りすること。ロボットの紹介含めこれらを2分間で行うのが課題でした。毎度エントリー機体すべてが出場するわけではないのですが、今回も59チーム中15チームが棄権(もしくは失格?)でした。Brain walkerとMetallic Fighterが出なかったのが個人的には残念。

課題では、新発田市のPRはそれぞれできる範囲のデモを行ってましたが、意外とハードルが高かったのがスロープでした。スロープは第13回大会でやっていたのでそれほど難しくないのではと思ってましたが、スロープの傾斜が当日発表だったのが厳しかったのか、クリアできる機体は少なかったです。

1~3位は以下の通り。入賞したのはさすがにスロープの課題をそれなりにクリアしたロボットたちでした。(クリックするとYouTubeの動画に飛びます。)

1位:オムニしばたん
2位:ガルー
3位:Kinopy

オムニしばたん、鉄板の予選1位。オムニしばたんはビジュアルもかわいいし、デモ自体も安定した安心して見ていられるものでしたが、いかんせん16回大会(富山)ですごいものを見てしまったので期待値が上がりすぎてました。私的にはちょっと物足りない感が…。それに、巨体ゆえにスキップしてもかわいくないのが残念。なんというか、非常に勝手な感想ですが。「新発田市のゆるキャラに」というのは良い提案だと思うのですがいかがですかね。


ガルーの予選はそれほど印象に残らなかったのですが、後から動画を見ると、やはりスロープがポイント高かったのかなと思います。

さて、以下は私の予選ランキング。…単に好きな順です。

1位:ロボット
2位:Kinopy
3位:トコトコ丸

1位のロボットちゃん、かわいい子キター!という感じでした!目がやばい。目が。くるっときょとんとしてて、しかもぐるぐる動いて表情豊か。そしてスクリプトが良い。しゃべりが面白い。かなり個性的なキャラに仕上がってます。恐らく、技術的には評価するものは無いのですが(笑)、ビジュアルと演出がきれいにまとまってて、一般の観客として十分楽しめる予選演技でした。この制作者の方は今年のおてぷで見ましたがその時の印象はあまり残っていません。でも今回のデモを見て、着実にお客さんに魅せるものを作って行ける方のような気がしました。楽しみだな。ちなみにロボットちゃん、テクノロジー賞を受賞です。


2位はKinopy。進行がきれいで、課題もきちんとこなして、機体の見た目と同様とてもスマートな予選演技でした。Kinopyの演技自体もう何度も見てるので新鮮さはないのですが、それでもあそこまできれいにまとまってる演技はなかなか無いです。(なんだかんだ皆さんバタバタしてるし。)初めて見た子供たちには特に人気のようです。

3位はトコトコ丸。出走が最後で、デモ前にスロープを取っ払ってたので「特別なことをするに違いない」と期待値を上げてたら、単にスロープの課題はやらないだけでした(笑)。顔の両サイドに強力なファンを取り付けて、それを活用した技を次々と繰り出してました。しかしそれが観終わった後に「一体なんだったのだろう」とぽかんとするわけのわからなさです。ただ、演技の合間に挟まれる伸ばした手を上下させるキョンシーポーズがとてもキュート。


ファンシーさはない演技でしたが、みんなびっくりして笑って楽しい演技だったと思います。トコトコ丸はアイディア賞(サンライズ賞?)を受賞したのですが、それは次は安定した「飛行」を期待しての受賞でした。顔につけたファンは強力で、出力あげると飛ぶくらいの力があるそうです。次は…トコトコ丸、飛んでしまうかも!ギャー。目が悪くて、ポスターの「頂上決戦」が「頭上注意」に見えたのはその布石だったのか…。(くだらなくてすみません。)


それにしてもこのファン付きトコトコ丸の初登場だった3月のROBO-ONE見られなくてつくづく残念。ロボット競技は仏教行事の時期とぶつけてほしくないなぁ。

以下、その他予選で気になったロボット。

Neutrino
常連の飛騨神岡高校のNeutrino。スロープの上り下りにアイディアが。技術的にどうかは別にして(笑)こういう抜け道探しは観客にウケたら個人的にはアリだと思います。

デンダイン
背中にかっこいい羽根が付いてます。スロープ下りの際の活用の仕方が面白いです。おお~ってお客さんも感心してます。

Frosty
宙返りロボット。二足歩行で宙返りするロボットは恐らく世界初とのこと。予選はこれだけだったのですが、見事通過。出演者コメントでひっきりなしに話題になってました。ちなみに私は高専ロボコンの宙返り(ローリングジャンプ)ロボたちの印象が強くて、あまり驚かなかったのですが、彼らは二足歩行じゃなかったのだと思います。(記憶あいまい)

…以上、振り返ってみると、印象が強かった演技はロボットとトコトコ丸くらいで、わりと全体的に無難な予選演技でした。実際、審査の点数が全体的に低かったらしく、ROBO-ONEの西村委員長がその点について苦言を呈してました。無難と言うより、今回はちょっとレベルは低めだったのかなぁ。内輪ウケ的な演技があったのもやや残念。

その辺は次の大会でルールや運営の課題として生かされると思います。

なお、予選の結果が発表になるまでの間、GP戦がありました。で・か~る vs トコトコ丸では、突進してくるで・か~るの高さが絶妙なのか、トコトコ丸の袴がズリ落ち、妙なデモ試合になってました。

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