映画「七人の侍」

   

世界で一番有名な日本映画は黒澤明の「七人の侍」だと思っているのですが、間違いありませんかね?

ずっと「いつかは観なくちゃいけない」とノルマのように感じていた作品でしたが、DVD2枚組み・207分(3時間27分)という長さにいつも尻込みしていました。でも金曜の夜に気合入れて、夕食後にすぐセットしたぞ!!

以下、おこがましいけど、感想書いちゃいました。


黒澤明の作品は、いつもどこか身構えてしまって観るまでに時間がかかるのですが、観ると面白くて一気に観ちゃいます。つまり、面白いし、いい作品なんだけど「黒澤明」というブランドが逆に身構えさせてしまう変な矛盾がある気がします。・・・まぁ、そんな理屈はどうでもよくて、とにかく有名な作品は面白さも保証つきなのでみんな観て!ということなんですが(笑)。

「七人の侍」は、野武士の搾取に悩む百姓が侍に野武士の退治を依頼するお話。地位も名誉もお金も得られない命がけの仕事に集まった「七人の侍」。ストーリー展開もさることながら、登場する侍や百姓のキャラクターが個性的で、全体のバランスが絶妙。特にイカすのが侍の指揮官を務める志村喬と、粗野だが陽気で明るい三船敏郎です。黒澤明の有名作品ってこの二人がいつもキーマンですね。でも、その役に十分な実力があるわけで、「七人の侍」も両名それぞれ違ったクールさがありました。

ストーリーについては、「羅生門」、「蜘蛛巣城」や「用心棒」などに比べる随分ストレートな印象。冒頭の野武士に苦しむ百姓の嘆きようからして「勧善懲悪」の匂いがプンプンしてます。ただ、志村喬の最後のセリフがすごく意味深。勝つということの意味をしばらく考えさせられます。一番好きなシーンは、志村喬が菊千代の素性を見破るシーン。あの、どっしり構えてるのに、ちょっとうるっとした目に私の目も潤みました。志村喬の画面での存在感がよく出ているシーンだと思います。

長い話だったのにいざ感想を書こうと思うとあんまり感想が出てこないなぁ。やっぱり長いけど全体的にはシンプルでわりと淡白な話なのかもしれません。

ちなみに、古い作品なので音声が悪いです。冒頭が全然聞き取れなくて日本語字幕出して観ました。字幕出して正解だったけど、セリフ以外の音まで字幕に出るのがわずらわしかった。(足音)(馬の嘶き)(勝四郎の慟哭)(志乃の息づかい)とか(笑)。それは聞こえるっちゅーねん。

オススメ度:★★★★☆

<PR:郵便で手軽に利用できるDVDレンタルサービス>
今なら2週間無料でお試し!オンラインDVDレンタル ぽすれん

Google Adsense

※当ブログはブログランキングに参加しています→にほんブログ村 超未熟児育児

 - 映画