島内のマーライオン訪問、全7体コンプリートしました
シンガポールの国家的マスコット、「マーライオン」。大変恥ずかしながら、2年前にシンガポール行きが決まるまで、私はシンガポールと聞いたら本当にマーライオンくらいしか連想できませんでした。しかし、それくらい国のイメージと強く結びついているシンボルだと思います。
そんなマーライオンですが、政府公認マーライオンは島内に5体あります。私も「地球の歩き方」で知ったので、ご存知の方も多いのではと思います。さらに、「非公認」のものも2体あり、合計7体と言われています。
この全7体のマー様には、ぜひシンガポール在住中にお目にかかりたいと思っていました。そして先月、ようやくコンプリートしたので、ここにご報告したいと思います。
なお、設置場所やアクセス方法については詳しく書いてるサイトがいくつもあるので、本記事はざっくりした感想のまとめにとどめます。
Contents
マーライオン公園のマー様(2体)
2015年8月、シンガポール下見旅行の際に訪問。
シンガポールで一番有名なマーライオンが、このマリーナベイにあるマーライオン公園のマー様(8.6m)です。「世界の三大がっかり」なんて不名誉な呼び名がありましたが、恐らくそれは2002年の移築前のマー様ではないかと思われます。少なくとも、私は「がっかり」しませんでした。
大きなマーライオンはマリーナベイに向かってざっぱざっぱと水を吐き、その背後の少し離れた場所でも、小さなマーライオン(2m)がちょろちょろと排水しています。大きなマーライオンのそばには桟橋が整備されており、やや前と横から眺められるようになっています。このエリアはいつ来ても観光客で賑わっています。
全7体のマーライオンのうち、この2体だけが水を吐いています。なので、多くの人がイメージする「水を吐いてるマーライオン」はここだけです。
セントーサ島の巨大マー様(1体)
2016年1月、初めてセントーサ島に行った際に訪問。(→「セントーサ島を覗いてきました」)
セントーサ島のシンボル的なマーライオンなので、メインのマーライオンの次にメディアなどでよく目にするマー様なのではと思います。水吐きマー様の8.6mに比べ、こちらは37mと、とにかく巨大。「マーライオンタワー」と呼ばれており、上ることもできます。高所恐怖症の私は上りたいとは露ほども思いませんが、一番エンタテイメント性の高いマー様だと思います。
アンモキオの「非公認」マー様(2体)
2017年6月、知人の方に付き合っていただいて訪問。
中心部から北に位置するアンモキオは、シンガポールの典型的な公団(HDB)が立ち並ぶ住宅地。観光の要素は皆無な、とてもローカルな場所です。そんな公団の入り口に、狛犬のように2体鎮座しています。
このマーライオンは、地元のコミュニティが1998年に3万ドルかけて作ったマーライオンだそうです。しかし、無許可で作ったものらしく、マーライオンの版権をもつシンガポール観光庁(Singapore Tourism Board)から、撤去を求められたとか。(→出典:Remember Singapore: Ang Mo Kio Merlions)
周囲に特に見るものがないので、まず観光では来ない場所です。なので在住者だからこそ見に行ってもいいマーライオンかもしれません。
マウントフェーバー公園のひっそりマー様(1体)
2017年9月、マウントフェーバー公園に行った際に訪問。
マウントフェーバー公園訪問についての詳細はこちらの記事にて→「高所恐怖症がマウントフェーバー公園に行った話」。
記事中に記載していますが、こちらのマーライオンは高台にとてもひっそりたたずんでいます。マウントフェーバー公園を訪ねたり、ケーブルカーに乗る際についでに見る感じでしょうか。少し寂しげに見えるのは勝手な思い込みかもしれません……。
シンガポール観光庁の強面マー様(1体)
2017年10月、マー様目的で訪問。
オーチャードから少し離れた、リージェントやタングリンモールの近くにあるシンガポール観光庁内にいます。私たちはオーチャード駅からバスで行きました。とうとう最後のマーライオン。なのでマー様訪問のみが目的で行ってきました。
敷地内での正確な設置場所が分からず、かつ周囲が工事中だったのですぐには見つけられませんでした。加えて日曜日で観光庁は閉まっており、もしクローズしているエリア内にいたら見られないのかも……と一度諦めかけました。
しかし、ぐるっと建物を半周したところ、玄関付近の茂みの中に見つけました! ちょっと強面のマーライオンです。威厳を感じて少し遠巻きに写真を撮りました。
これにて、マーライオン全7体コンプリートです!
まとめ
上記の中で、アンモキオ、マウントフェーバー、シンガポール観光庁は、マーライオンがなければ行くことがなかったと思います。そういった意味で、この「マーライオン・コンプリート」はシンガポール散策をするとてもいい機会になりました。実際に回ってみて、(アンモキオ以外は)シンガポール観光庁の狙いがあっての配置なんだろう思いました。
また、すべてのマーライオンが違った顔をしており、個性を感じる点も興味深かったです。私は一番小さいマーライオンが、マスコットらしいかわいらしさがあって好きです。
マーライオン訪問を完了するまで、私はだらだらと足掛け2年くらいかけましたが、回ろうと思えばもっと短期でも回れますし、観光旅行でも不可能ではないと思います。
何かテーマ性を持ったシンガポール巡りをしたいという方には、なかなか面白い散策になるのではと思います。