シンガポールの床が苦手

   

シンガポールの床の話です。
古いコンド(マンション)のわが家の床は、キッチンは石のようなタイル、ダイニングとリビングは石(たぶん大理石)、寝室はコンクリに木目調のシール貼った似非フローリングです。高温多湿のシンガポールでは、涼しくて腐らない石の床がデフォルトだと聞くので、多くのお宅が同じような床ではと想像しています。

わたくし、この床がいまだに苦手です。気温と湿気を考えると致し方ないと思いつつ、シンガポール生活でネガティブなポイントの一つです。

汚れは目立たないが汚れやすい?

シンガポールに来る前、在住者のブログで「シンガポールの床は汚れが目立たないので楽」というご意見を目にしました。

確かに、うちの掃除は掃除機を週3回+モップがけ週1回ですが、多忙で回数を減らしても見た目が汚いとか部屋で埃が舞うなど目に見えて汚れが目立つことはありません。

ですが週3回の吸塵に加え、気まぐれでクイックルワイパーをかけると見事に黒く汚れます。これは「目立たないけど汚れやすい」という状態なのではと思っています。

なぜ目立たないのか。それは床が「古くてすでにかなりくすんでいる」という理由が大きいです。白くてピカピカな床に黒いほこりがあれば汚く見えそうですが、我が家はベージュのマーブル模様で傷やシミが多く、かつ輝きをすっかり失っており、埃があっても床と馴染んでいるようなのです。

昨年、シンガポール在住日本人の掲示板に「シンガポールは黒い砂埃が多い」といった内容のスレッドが立っていました。読んでいて共感するコメントが多かったです。

工場が近かったり、近所で工事中の建物がある場合など、空気がきれいじゃない地域では窓を開けると砂埃が入りやすいのではとのコメントがされていました。私は引っ越したことがないので他の地域を知りませんが、少なくとも空気の流れと砂埃は無縁ではないと思います。

わが家は風通しのいい建物で、そのおかげでカビとは無縁ですが、そのせいで砂埃が侵入しやすいです。窓を閉めていても、ドアの下に隙間があり、そこから空気と埃の侵入が絶えないのです。時々、大雨の前後に突風が吹いたときなどは、ドアがすごい風圧でドン! っと押され、ドアの下の隙間から「ピュー!」と笛を吹いたような音が出るくらいです。ようは、構造的に部屋に埃が入りやすいのです。

また、湿度が高いがために埃が床に沈着しやすい? と疑っています。沈着するなら吸塵する際に埃を取りやすくなるのですが、いずれ汚れやすいことの一つの要因ではと思っています。

床が硬いので物を落とすと高確率で壊れる?

石とかコンクリなので、床が硬いです。キッチンで調味料や食器、はたまたプラスチックの容器でさえ、落とせば高確率で割れます。落として割れなかったものが思い出せないくらいです。

寝室では目覚まし時計を3個壊しました。3個ですよ、3個。アラームを止める時に落とす、という目覚まし時計に起こりがちな災難ですが、コンクリの衝撃は容赦ありませんでした。

まず、夫リサと私がそれぞれ、独身時代からずっと使っていた目覚まし時計がどちらも壊れました。さらにその後代打で買ったダイソーのしょぼいプラスチックの目覚ましも落とし、一部欠けてしまいました。(これはまだ動いているから引き続き使用中)。シンガポール生活でダイソー以上の目覚まし時計を買うことはもうなさそうです。

あと、物を落とすとうるさいです。日本でもマンションで上の階の子どもの足音がうるさいだとか、食器を落とした音が響くだとか聞きますが、硬い床だと本当にびっくりするような大きい音が出ます。幸い、わが家の上の部屋が特段うるさいといった状況ではないのですが、それでも家具を引きずる音、物を落とす音に時々驚かされます。自分たちも気をつけないといけないので、ダイニングテーブルと椅子の足には引越してすぐ、フェルトを貼りました。

シンガポールに来る前のマンションの床はクッションフロアでした。安っぽい感じでしたが、物を落としてもそうそう壊れることはなかったし、音も響きませんでした。

シンガポールでもラグやマットを敷けばいいと思いますし、お子さんがいる方は安全のためにそうされている方も多いと思いますが、掃除の手間を考えると躊躇してしまいます。絨毯なんかは日本でも苦手で使ってませんでしたけどね。

ちなみに、リサが仕事でつかってるデスクの下にだけ足を休めるためのふわふわのバスマットを敷いています。バスマットなら洗濯で対応できるという主婦の手抜きです……。

足腰に悪そう……

シンガポール人の多くはこのような石の床の上で裸足で生活していると聞きます。涼しさのためと言っても、部屋は冷房をかけているので、足が冷えそうな気がします。また、床が固いので、裸足で歩くと足や腰に響く感じがいたします。特に足首とか膝にきそうで怖いです。柔らかめの床で生活していた日本人の感覚なのかもしれませんが……。

これに関しては、うちは室内スリッパを使っています。底は厚めのスポンジ、足裏があたる表はイグサが貼られた畳サンダルです。リサもお揃いのを愛用しいています。

もともとは床の汚れ防止対策だったのですが、クッションとしての役割も大きくなりました。まれにサンダルを脱いで歩くと、やはり足に響く感じがして長い時間は無理だなと思います。

まとめ

そんなわけで、私はシンガポールの石の床が苦手です。

利点もあるというか、この気候だからこその素材だと思うんですが、未だに馴染めないのでした。

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