とうとうHDBの物干し竿落下現場に遭遇。危ないです、本当に。

   

シンガポールのHDB(公団)

シンガポールのHDB(公団)

先日東京の六本木で起きた鉄パイプ落下事故には、本当に心が痛みます。お亡くなりになった方は大変気の毒ですし、一緒にいた奥様の心中は察するに余りあります。本当に二度とこんな事故が起きないようにしてほしいと思います。

さて、以前「シンガポールでは頭上に注意?キラー・リターの世界……」という記事を書きましたが、なんと上記の六本木の事故の直前に私も物干し竿の落下現場に遭遇してしまいました。洒落にならない光景だったので、おこがましくも改めて在住者や旅行者の方に注意喚起したく思います。

ちなみに、ご存知ない方のためにシンガポールのHDB(公団)の物干し事情を書いておきます。HDBにはだいたいベランダがありません。洗濯物を干す場合、窓の下に穴があるので、そこに竿を刺して外に向かって洗濯物を吊るします。

HDBの物干し竿を刺すところ

HDBの物干し竿を刺すところ

最近は部屋の天井に移動式の竿を取り付けて、それをスライドさせて窓の外に出すようなものもあるようですが、基本は上記のような穴に棒を刺すだけのもののようです。

では、私が遭遇した落下事故の話をします。

私の住む地域は郊外で、HDBがみっちり建っています。駅に向かう道ではいつもHDBの下を抜けていくのですが、先日、歩いていたらすぐ目の前のHDBの裏から

「ドカン!ガ・ガ・ガ・ランッ!」

といったものすごい音がしました。

その建物の横を抜けたところ、中年夫婦が二人並んで「アイヤー」見たいな顔をして並んでました。足元を見たら、いつもHDBの窓下から突き刺さっている物干し竿がごろごろと転がっていました。

どうやら、HDBから物干し竿が落ちて、雨避けの屋根に当たったようです。その一部始終を通りすがりの中年夫婦が見ていて、私は落ちた直後にそこを通ったというわけです。

私がもし30秒早く移動していたら、落下の瞬間にその場にいた可能性があります。また、雨避けに当たったものの、それが跳ね返ってぶつかった可能性もありました。

以前からHDBの物干し竿が怖い、とは思っていましたが、心底ぞっとしました。中年夫婦と「怖いね」といった表情でお互い顔を見合わせ、その場を去りましたが、2時間後に買い物をして帰ってきても竿はそのまま転がっていたので、恐らく落とし主は気づいていないのでしょう。

竿の刺し方が悪かったのか、竿が腐ってたのか、風が強すぎたのか、原因は分かりません。ただ落下事故が起きたのは事実です。

HDBの洗濯物

HDBの洗濯物

というわけで、HDBの窓のすぐ下を歩くのはできるだけ避けましょう。雨避けの屋根がある場合は、晴れててもその下を通るのがお勧めです。私はそうすることにしました。夫リサにも私が見たことを伝えたのですが、その後六本木の事故もあって、気をつけるようになってくれたと思います。

そういえば以前、在住日本人の方が窓から物を落としてしまったことを面白おかしくブログに書いているのを読んで、じわっと不快感が湧いたことがあります。今考えるとやはり常識的な内容ではなかったと思います。

高所から物を落とすのはシンガポールはもちろん、日本でだって犯罪でしょう。故意じゃなくて、何も被害がなかったとしても、恥ずかしく思うことであってネタにするようなことではありません。

なので、HDBの物干し竿だけでなく、コンドミニアムでもベランダに物を置く際は注意した方がいいと思います。わが家はベランダが猫の額ほどしかなく、洗濯物を出しても乾かないので、何にも置いていませんし出ることすらありません。(リサが時々空模様をチェックするために出るくらい。)

高層住宅が立ち並ぶシンガポールだからこそ、頭上も自分の身の回りも日本以上に気をつけないといけないようです。

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