ジェイウォーキングを求める迷惑なおばあちゃんに遭遇した話

   

写真と本文は関係ありません

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先日、6車線ある大通りに面したバス停でバスを待っていた時の出来事です。別のバスから降りてきたおばあちゃんが、私に中国語で話しかけてきました。私の腕をとって何かお願いしてきているのは分かったのですが、いかんせん中国語がさっぱり分からないので「中国語わかりません」と英語で言って首をぶんぶん振りました。

笑顔ながら、かなりしつこく迫られたのですが、ひたすら首ぶんぶん。しばらくして諦めたらしく、後ろのベンチに座った若い中華系女子たちに声をかけていました。「あっちに駅があって…」みたいな会話が身振りから分かったのですが、その女子たちも頼まれたことは断っていた模様。一体何を頼んでいるのかこの時点でもわかりませんでした。

諦めきれないおばあちゃん、今度はさらに別の中年女性に声をかけました。中年女性は険しい顔をして、短い会話で断っていました。するとおばあちゃん、また私のところに来て笑顔で懇願するじゃないですか。今度は腕をとって引っ張るしぐさまで見せたので、怖くなってちょっと後ろに引いて距離をおかせてもらいました。

おばあちゃん、さすがに諦めたような顔をして、おもむろに車道に出ていきました。何が起きたのか私はすぐに事態が飲みこめなかったのですが、先ほどの中年女性が私の方を見て「デンジャラス…」と同意を求めるような怒った顔をしていました。

おばあちゃん、6車線の大通りを横切って反対側に行きたかったらしく、一緒にジェイウォーキング(横断してはいけない道路を横切る)してくれる人を探していたようなのです。確かにこのバス停近辺は横断歩道や歩道橋がなく、反対側に行くには近くの駅の地下通路を通るしかありません。最初の女子たちはそのルートを説明していたようですが、おばあちゃん、駅の出入り口は微妙に遠いので面倒だったのでしょう。

腰は曲がっているけれど足取りはしっかりしたおばあちゃん、車の方がびっくりして止まってましたが、中央分離帯を越えたあたりから車の止まり方もキーっと急停止するような危なっかしい動きをして、見ていて肝を冷やされました。おばあちゃんも心配ですが、車も玉突き起こすんじゃないかと本当に怖かったです。

本来感じなくてもいいはずの罪悪感を抱えながら見守るしかない状況でしたが、おばあちゃんは無事反対側にたどり着きました。ただ、困ったことにそれを見ていた反対側の人たちが数人、おばあちゃんに習うかのようにジェイウォーキングでこちらに渡ってきました。シンガポールでジェイウォーキングは法的に禁止されていて、罰金だと聞いたことがあるんですがね…。

常識的にもあんな交通量が多い大通りを横切るなんてしませんが、それを一緒にやれってどういう神経なんでしょ。迷惑がられるのも仕方ありません。そして二度もターゲットになった私って…。

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