映画「ハウルの動く城」
元旦早々、ようやく「ハウルの動く城」を観てきました!
「シンプルなお話」、「短い」、「宮崎アニメに珍しい恋愛物」、「倍賞千恵子の19歳ソフィーは厳しい」、「ハウルかっこいい」・・・などなど色んな評判を耳にしていましたが、少なくとも「シンプル」な物語ではなかったように思います。あと、あまり恋愛、恋愛していなかったような・・・。以下、感想はネタバレ含みますのでご注意。
私は普通に恋愛映画を想像していたのですが、戦争の描き方やハウルの苦悩が結構ヘビーでした。(「ナウシカ」や「もののけ姫」に比べれば軽いですけど。)戦争で街に容赦なく落とされる爆弾のあられは、前半ののどかな雰囲気と全然違ってびっくり。ハウルの苦悩も、若者らしくありながら、結構誰もが抱えるような人間の心の弱さだったりして、共感しつつも深いなぁと思うわけです。
キャラクターですが、なんでソフィーの周りに人が集まるのかがちょっと不思議だった。そんなに魅力的でしたか(笑)?健気だし、ハウルを救うためにとても堂々と行動していたけれど、マルクル(弟子)、ヒン(犬)、カブ(案山子)があそこまで慕うほどのカリスマ性は感じなかったです。もうちょっと前半によいところを描いてほしかったなー。ハウルはかっこよかったです。戦うところはしっかり戦って頼りになるし。そして内に秘めた心の弱さがまた母性本能をくすぐったりして。・・・個人的に一番お気に入りはマルクルですケド。(単純に・・・子供らしくてかわいいという理由。)
役者(声優)についてですが、倍賞千恵子はあまり上手じゃなかったですね(笑)。「となりのトトロ」の糸井重里を思い出した。19歳と90歳を行き来する役だから、難しいとは思いますが。しかし、ハウルが毛染めに失敗して、ソフィーが「私は美しくない」みたいなセリフを叫ぶシーンがありましたが、あれはすごく大切なセリフだったと思うのに、もごもごしててよく聞き取れなかったよー。・・・ハウルのキムタクは元々興味が無く意識してなかったのでコメント無し。やっぱり美輪明宏に星三つ★★★です(笑)。あの貫禄にはみんな呑まれるよ。カフシファーも個性的でよかった!
以上。
良くなかったように書いてしまいましたが、この映画のよさはきっと一度じゃわからないものなのだと思います。あと二回くらい、ソフィーとハウル、それぞれの心の軌跡を辿り直せたとき、そのとき初めてきちんと評価ができるような作品だったと思います!
※ところで上映30分後、あんどうはやらかしてしまいました。大量のポップコーンを座席にぶちまけたのです(笑)。すみませんでした・・・。>周囲の人&掃除の人