歌と事件と物語と。

   

今朝の朝日新聞(東京)の一面は神戸連続殺傷事件についての記事でした。加害者の男性はすでに仕事を始めており、何も無ければ来年1月(もう来月だわね。)に完全に社会復帰をするそうです。

記事はその加害男性の両親のインタビューに基づくもので、被害者に直接謝罪をしたいという内容なのですが、前文を通じて、加害者の両親の苦悩や辛い気持ちが伝わってくるような気がしました。犯罪は犯罪であって、裁かれるべきものなわけですが、こうした記事を読むと、加害者も、加害者の家族も、被害者も、被害者の家族もみーんな苦しいんだと改めて思うわけです。

この記事を読んだとき瞬間的に頭で流れたのはミスチルの「タガタメ」でした。以前ブログで紹介したカップヌードルのCMソングなのですが、テーマがまさにこの内容と一致すると個人的に感じるのです。


---[タガタメ:作詞・桜井和寿]
子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
でももしも被害者に 加害者になったとき
かろうじて出来ることは
相変わらず 性懲りもなく
愛すること以外にない
---

私は犯罪被害者の立場も加害者の立場も、立ったことが無いので勝手なことは言えないのですが、この引用の最後の4行が強く心に響きます。今回の事件でこの加害者男性の父親の胸にあるのは「贖罪」の気持ちだけでなく、やはり自分の子供への「愛情」もあるのかな、と。

これまた以前ブログで紹介した是枝監督の「ディスタンス」もまた、犯罪「加害者」の関係者の立場から描いた作品でしたが、みんなどこか加害者となった自分の家族や配偶者に断ち切れない思いを持ってました。

なんだか世の中ではマスコミが息をつく暇も無いくらい事件ばかり起きていますが、過去に起きた事件について、その関係する人たちみんなの心が一日でも早く癒えれば・・・と思います。

・・・クリスマス・イブにちょっと一人物思いにふけってしまったあんどうでした。
(一人・・・(笑)。)

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