映画「リアル・スティール」

   

ブロガー限定の試写会に当選して「リアル・スティール」を見てきました。ロボット関係のサイトでは半年くらい前から話題になっていた二足歩行ロボット・バトル映画です。実際、ROBO-ONEの行きつく先がこんな世界なのかなと思いました。まぁ、映画の世界はアメリカらしく相当ワイルドですが…。(最初の方のバトルとかPG-12です。個人的に。)

率直な感想ですが、期待していたよりずっと面白かったし、誰かが見たいと言ったらもう一度劇場で見てもいいかもと思いました。

期待値を超えた…という点については、正直あまり期待してなかった裏返しでもあります。(すみません)。だって設定にもあらすじにもなんら目新しさはないし、トレイラー見ててもアメリカ人が好きそうな要素がてんこ盛りなんですもの。この映画を見るきっかけというか、フックみたいなものが足りない気がしました。

そして、実際見てみても、何もかもが想像通りの展開で(笑)なんのひねりもありません。しかし、こういう映画を久しぶりに見たせいか、それがとても面白くて素直に楽しめたのでした。いやー、クライマックスの試合とか最高でした。久しぶりに映画で心から興奮した気がします。

ネット上では「父と子の話として泣ける」みたいな感想をよく見かけますが、私としては親子ものとしては一流の作品だとは思いません。これはやっぱりアメコミばりのロボットバトルと、マッチョなアメリカ男の男臭さが魅力の作品なのではと思います。

以下、ネタバレ含むもう少し詳細な感想です。



そもそもどんな設定かというと、主人公はかつて才能あるボクサーだったけど、今はおちぶれて借金まみれになりながらロボットバトルにあけくれるダメ男。そこに現れたのが11歳になった自分の息子マックスで、マックスがゴミ捨て場から拾ってきたロボット「ATOM」で父子がバトルを勝ち上がっていくというお話です。

私が一番惹かれたのは、主人公のチャーリーが元ボクサーであり、ATOMに彼のボクサーを教えていって勝ち上がっていくという設定です。これはROBO-ONEで試合を見ていても思うのですが、やっぱりメカだけじゃ当然だめで、優秀な操縦者があってこそのロボットであり、ロボットバトルなんだと。リングの外で戦うチャーリー、すごくかっこよかったです。ロボットバトルだけにフォーカスせず、その辺がちゃんと人間ドラマとリンクしたつくりになっているのが良かったです。

あと、マックスがATOMと踊るシーンは理屈抜きでかわいい。私はあのシーンだけ永遠と見てたいくらい萌えました。日本では未夢が女性ダンサーと踊りましたが、私はアシモが子どもと踊るところを妄想しました…。

ちなみに子役のダコタ・ゴヨは見た目がかわいいし、表情もいいんだけど、セリフ回しがイマイチでした。最初から最後まで彼の演技が冴えない感じがしたのは私だけかなぁ。

全体的にシリアスなつくりですが、序盤には日本人が見たら笑えるネタも入ってるし、登場する敵キャラやマックスの親権を主張する叔母さんは漫画のキャラクターみたいにステレオタイプだし(笑)で、楽しめます。

見どころは間違いなくクライマックスの試合ですが、一瞬も飽きることが無かったことを振り返ると、エンターテインメント映画としてなかなか成功している映画なのではないかと思います。

そんなわけで、この冬なかなかお勧めの作品です。迫力あるロボットの足音を味わうためにも、ぜひ音響のいい映画館で見てください!

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