映画「きっと、星のせいじゃない。」

   

映画「きっと、星のせいじゃない。」を見てきました。小児がんを患い、13歳から死と隣り合わせで生きるヘイゼル。医師の勧めで行ったがん患者のサポート会でがんを克服したというオーガスタス(ガス)に出会い、二人が恋に落ちるお話です。

ネットでの評判がとてもよくて見に行ったのですが、正直前半は退屈でした。主人公もガス君も、背負っているものは非常に大きいのですが、見た目や性格にこれといった個性を感じないのです。展開も私にはゆっくりしていて、何を描きたいのかよくわかりませんでした。

それが後半になると話が大きく動き出します。途端に純粋で苦しく切ない恋の物語に展開するのです。観念的なせりふ回しが多くて、ぼんやり見ていると置いていかれますが、それでもなんだか伝わってくるのがすごい。前半、ガス君がヘイゼルのどこに惹かれるのかが理解できなかったのですが、後半になってヘイゼルの頭の良さや、がんとの闘いを続けてきた彼女の心の強さが魅力的だったのだろうと思うようになりました。

この作品のメッセージは受け取り切れませんでしたが、こんなピュアな恋愛映画は久しぶりで、心が洗われた気がします。がんは重いテーマです。でも、その重いテーマをしっかり描きつつ、10代の若者の純粋な恋愛を描いたのがこの作品のいいところかと思いました。

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