本「35歳からのリアル」

   

1年くらいに発売になって、私の記憶が正しければ発売当時に話題になって結構売れた本「35歳からのリアル」。ようやく古本で手に入れました。今の時代の35歳からの現実をリアルに分析・解説し、これからの厳しい時代を生き抜くための提言をしている本です。はっきり言って、リアルすぎて気持ちが暗くなる本です(笑)。しかし、こういう緊張感を持っていることはとても大事。35歳前に読んでおいてよかったと思ってます。

まぁ、改めて言われなくても年収減とか、親の世代がロールモデルにならないことは、普通に会社勤めしている人は気づいているはず。この本は主に男性向けに書かれているので、ことあるごとに「結婚している人は妻に働いてもらう」という提言が出てくるのですが、もう、専業主婦がごく限られた人に許された立場であることはまともな30代女性はわかってます。



そのうえで、どう覚悟して、どう自分の生活と人生をデザインしていくかですよね。この本に書かれてる提言がどれも良いものだとは思いませんが、「リアル」を知って、人の「アイディア」を聞くのは、これから自分で判断して行動するのにいい材料になると思いました。

ちなみにこの本で私が面白いなぁと思ったのは2か所。まず、結婚相手に対して重要なのは「信用」だということ。私は「尊敬」だと思ってましたが、これって「信用」に近いのかも。人生のパートナーと考えれば、確かに信用できない人とは一緒に生活できないと思います。私も自分が100万円貸せる人に出会いたいです(笑)。

あと、月当たりの平均収入と平均支出を階級に分けた表が面白い。この表で、収入の階級が低いのに、支出の階級が上の人は「身分不相応」ということがわかります。老後の余裕ある生活のための貯蓄のためにも、相応の生活レベルを送ることが必要ということです。

全体的にお金の話が多いですが、食生活や運動など、健康についても触れられています。ここも、なんとなく食生活が乱れてたり運動不足な30代にとっては、改めて気づかされる面白いテーマかも。若い時のツケを老後に支払うのか、今から気を付けるのか、大きな違いだと思います。

最後に「ビジョン」というテーマで素敵な言葉で締められています。

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夢は希望を呼び起こし、希望は歩き出す力にかわります。歩いている人間は立ち止まっている人間よりも、はるかに安定性があって転びにくいのです。
(中略)
信じて歩き続ける人こそが幸せに近づく。そのことは間違いないはずです。
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歩いている人間の方が転びにくいかもね。そして、歩き続ける人って転んでも強かったりするんだよね。

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