本「男はつらいらしい」
「男はつらいらしい」という新書を買って読みました。本屋の店頭のテーマ特集で並んでいて、ちらっと読んだら面白かったので買ったのですが、発行を見たら新書にも関わらず3年前のもの。新書を新品で買うならできるだけ新しい本を読みたいと思う私は「しまった」と思いました。
しかし、家に帰って読んだら結構面白かったです。3年経ってるとはいえ、内容がそれほど褪せてなかったし。
内容は4章構成で、結婚できない男たち、更年期の男たち、相談する男たち、父親に「なりたい」男たち…と現代の男性像を4つのテーマで取り上げています。
私にとって一番面白かったのは「結婚できない男たち」でした。2004年に筆者が読売ウィークリーで組んだ特集で、その反響の大きさから、当人たちへの更なる取材を行って分析したものです。(ちなみにこの「第1章 結婚できない男たち」が本全体の半分くらいを占めます)
登場するのは「モテない系」「ビビリー系」「白雪姫求め系」「低温男」。それぞれ女性に対して無神経だったり、結婚に対して構えすぎで踏み切れなかったり、理想が高すぎたりする男性のことなのですが、私的に厄介だと思ったのは最後の「低温男」。これ、今で言うところの「草食系」に近い気がする。「低温男」の場合、受け身というより、心身共に恋愛に冷めてる…というネガティブな描写ですが。
こういう人を好きになったら…そもそも恋愛関係に発展しないだろうから辛いなぁ…。しかし、増えてる気がする…。まぁ、自分が好きな人が「低温男」だってわかったら、諦めて次にいった方がいいんだろうなぁ。(この本で出てくるエピソードでも、低温男に恋した女性は、彼女からのアプローチに無反応な彼を結局諦めている。)
ちなみに他の章もなかなか面白かったですが、あまり30代の独身女性が読んでも興味をひく内容ではありませんでした。男性の更年期の話とか…結婚してれば相手のことを気にして興味も持つでしょうけど…。
そんなわけで、面白いから誰かにあげたいけど、読みそうな人が思いつかない。