オリンピックを見ていて思うこと

   

北京オリンピックの出場国は204の国と地域。開会式のときのアナウンサーのコメントを聞き間違えていなければ、メダルを未獲得の国の数の方が多いらしい。日本人がメダルを取ると嬉しいけれど、そんな事実が頭をよぎると、なんだか一部の豊かな国の間だけでメダル争いをしているみたいで、急に気持ちが冷めます。

思い出すのはシュバイツアーと大学ロボコン。

裕福だったシュバイツアーは子供の頃、近所のガキ大将をケンカで負かした際、君のように肉スープが飲めたら負けなかった、と相手に言われ、自分が裕福な環境で育ったことに気づいたとか。

大学ロボコン。アジア太平洋地域で行われるABU大会は、部品調達や開発環境、練習環境にいたるまで国によって状況が異なります。高価な部品を買えない国の学生は、露店で小さな部品を懸命に買い叩いたり、中古のジャンク基盤から部品を取り出してロボットを組み上げたりしています。出来上がりの部品を使う国の学生より技術力が高いんじゃないか、とロボ友のトリプルH氏と話してました。

どちらにしても、それが良いとか、悪いとか、そんなの議論はするつもりは無く、ただ土俵や背景が違う中で起きているできごとなのですよ、と、気にしなくても良いけど忘れちゃうとちょっと違うよ、って思うのでした。メダルを取ることが大事っていうのも、価値観の一つにすぎないしね。

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