車と酒離れをする若者たち

   

今朝のNHKニュース内の特集がちょっと私には興味深いテーマでした。最近、若者の間で車離れや酒離れが進んでいるという話。「車と酒に興味が無いって・・・あたいのことだね!」と、「若者」カテゴリに入りたくて、前のめりで見ました。消費の象徴ともいえる車にもお酒にも興味ないって、マイノリティなのかなと思ってたのですが、どうやら若年層にはむしろ増えているプロパティらしいです。

確かに、最近は自動車メーカーの決算の話が出るたびに、国内の需要が落ちている背景の一つに若者の車離れが挙げられてます。また、最近の若者は誘っても飲み会に来ないなんて新橋のサラリーマンのインタビューをよくテレビで見るし、周囲でも会社飲み会の精を出してるのはバブル世代以上が多い気がします。


私個人の意見では、車は所有するコストが高すぎます。車に50年乗ると家が一軒買えるというシミュレーションをテレビで見てびっくりしました。少なくとも都内では、平日車通勤する人なんかを除けば、コストに対して得られるメリットが少ない。車のコストを走行距離で割ったらタクシーの方が安かった、というYさんの計算がいい例かと。そんな事実に若者たちも気づき、「所有するのが当たり前」「無いと不便」という感覚から抜けてきてるのだと思います。

お酒に関しては、「飲みにケーション」がもう日本の企業では徐々に通じなくなっている証拠だと思います。私自身、飲み会や食事会は嫌いじゃないのですが、普段仕事上できちんとコミュニケーションを取らない人たちが、そういう場でコミュニケーションを密にしようとする姿勢はあまり好きじゃありません。お酒は重要な仕事のコミュニケーション・ツールの一つですが、それに対してお金や時間、労力は割きたくない、もっと自分や友達、家族の方が大切というのが最近の若者の感覚なんでしょうねぇ。・・・日本のサラリーマンは仕事帰りに赤提灯のイメージですが、欧米の人たちはさっさと帰ってもっと家族との時間大切にしてるし。私はそちらの方が好きです。(良いとか悪いとかじゃなくて。)

ただ、NHKの切り口は、車とお酒はあくまでも消費の代表格であって、海外旅行や趣味など、全体として若者が消費全体を抑える傾向にあるというまとめでした。その背景には年金制度不信のような将来に対する不安から、消費ではなく貯蓄に回しているということらしいのです。

みんな、要らないものは要らない。要りそうなものも要らない。エコに加えてロハスだとか、スローだとか、シンプルだとか、そぎ落とした生活が美しく見えてきた昨今、そこにさらに貯蓄という価値観が台頭してきて、車とお酒は「実はいらない」ものの象徴になったのだと思います。

・・・勝手なことを色々書きましたが、自分の価値観が若い人たちに近いものだったのがちょっと嬉しいです。別に若ぶりたいわけではなく(笑)、新しい感覚に近いんだなということに軽い安堵感です。それが今後のトレンドになるかもしれないし。ただ、消費がふるわない=お金が社会にまわらないために景気に影響するのは別問題ですけどね~。いやはや。

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