映画「ボンボン」

   

スペイン語を聞きたくて、アルゼンチンの映画をチョイス。つい最近映画の宣伝やったかと思ったらもうDVDがレンタルに出ていた「ボンボン」。日本で公開されたのは去年(2007年)4月でしたが、もともと2004年に製作された映画だったのですねー。なんだ、このタイムラグ。

パタゴニアに住む52歳のさえないおじさんフアンは、ガソリンスタンドでの仕事を失い、娘の家に身を寄せながら手作りのナイフを売り歩くも売れず、気落ちした毎日を過ごす。ある日、ひょんなことからドゴという血統書つきの白い猟犬ボンボンを手に入れる。このボンボンがフアンに新しい人生をもたらす・・・というお話。

以下、ネタバレ含む映画の感想です。



映画公開当時は、このボンボンがフアンに幸運をもたらす・・・みたいなふれこみで宣伝していたと思うのですが、実際それほどでもないです(笑)。ただ、行き詰ってた人生に流れをもたらしてくれたのは確かで、その意味では運命の出会いなのですが、期待していたよなストーリーの起伏が無くて物足りなかったです。なんというか、全体的に素朴すぎてつまらなかった。クライマックスも「これがクライマックスか!」と腰が抜けるような終わり方だったし。

ただ、出演者がいいです。主役のおじさんがすごくいい。常に微笑をたたえているあの人のよさそうな雰囲気に加えて、冴えないという設定が妙な愛情を湧かせるというか(笑)。見た人は素直に「このおじさんに幸せになって欲しいなぁ」と思うと思うのです。それがストーリーの流れとうまくマッチしてました。

あと、ボンボン。(映画では最初「レチェン」と呼ばれているのですが、途中これが犬舎の名前であって、名前はボンボンということが判明する。)たまらなくかわいいです。横アップのシーンとか、顔を両側から手で挟んで正面から頬ずりしたくなるくらい。ドゴ・アルヘンティーノというアルゼンチンの番犬になるような犬種だそうで。ごついブル系の顔が好きな人はたまらんかも。

そんなわけで、映画としては★2つくらい。フアンおじさんとボンボンには★4つ。おすすめは・・・しないかな(笑)。

そうそう、映画の中でちょこちょこ「マテ茶」が登場してて、とっても飲みたくなりました。あとでネットで買っちゃうかも。鉄分が多くて栄養があるのですよ。>マテ茶

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