映画「劇場版 どうぶつの森」
DVDで「劇場版 どうぶつの森」を見ました。公開当時それなりに話題になり、良い評判も聞いていたし、DSのソフトにもはまっていたので劇場に見に行かなかったことを後悔してたくらい気になっていた作品です。
ストーリーは(特に冒頭)ゲームにかなり忠実で、主人公のあいが「どうぶつの森」に引っ越してくるところから始まります。たぬきちの店でバイトをしながら村の住人と知り合い、交流を深めていくお話。
以下、私の感想。多少のネタばれ含むのでご興味のある方だけどうぞ。
正直、期待はずれでした…。全体的に盛り上がりにかけたまま、各エピソード「あともう一息!」というところで終わってしまい、なんだかもやもやと残念な気持ちでいっぱいです。
全体が春夏秋冬の季節でエピソードが分かれていたことに気づいたのは最後になってからですが、全体的なつながりがありそうであまりない。それらのエピソードを通じた主人公あいの気持ちの変化をもう少し丁寧に描いて欲しかったです。
キャラクターも活かしきれて無いです。ゲームでたくさんいる個性的なキャラクター達の中で、誰にどうフォーカスをあてれば良いか難しいですが、それぞれを中途半端に取り上げているせいで逆に雑多で無個性な印象を受けてしまいました。
唯一、いいな、と思ったのは象のサリー。デザイナーになることを夢見て、その夢に向かって邁進する彼女のポジティブさと行動力は魅力的でした。あいもその影響を受けるわけですが、その部分についてサリーの気持ち、あいの気持ちをもう少し描いて欲しかったですね。
ゲームの「どうぶつの森」はキャラクター、デザイン、音楽、ゲームの内容などなど、どれも素晴らしいと思います。世界観もファンタジーになりすぎず、でもかわいくて面白くて、素材としては申し分ないと思います。それだけに、その良さを活かしきれていないこの劇場版は個人的にとても残念でした。
子供たちはどう思うのかな。ちょっと私は求めすぎてるのかな。
…余談ですが、とたけけさんの歌がゲームと同じでびっくりです。あの声でやるとは(笑)。