シンガポールで広告入り無料ティッシュをもらって驚いた件

   

しょうもないネタなんですが、私にはちょっと驚きの出来事だったので記事にします。

先日、買い物で行った駅で広告入りの無料ティッシュをもらいました。日本で広告入りの無料ティッシュの配布なんて、ごくごくありふれた風景ですが、私は海外では見たことがありません。実際ネットで検索してみると、(海外でまったくないわけではないが)本当に日本独特の宣伝方法のようです。

そんなわけで、ここ、シンガポールでも、私は2年弱の滞在でティッシュ配りに遭遇したことはありませんでした。それがこの日、でかい看板を背負った人たちが、これまたでっかいビニール袋に入れたポケット・ティッシュを道行く人に配っている姿に遭遇したのです。

シンガポールのポケットティッシュ事情

ティッシュについて改めて周囲の人に聞いたことがないので憶測になりますが、シンガポールでポケットティッシュの需要は高いと思います。

普段、口を拭いたり、ちょっとした汚れを拭うのに使うのはハンカチよりティッシュ。そしてホーカー(屋台)やフードコートで席取り(=チョップ)するのにティッシュはメジャーなツールだし、ドラッグストアでもポケットティッシュは入口の目立つところにいつも積み上がってるイメージです。

私も、ハンカチは持たずともティッシュとウェットティッシュは必ず持ち歩いています。フードコートなどで食事するとき、テーブルの汚れを拭くのに使うことが多いです。

あと、少し話が逸れますが、シンガポールにはティッシュ売りの人たちがいます。駅の出入り口など、人の往来が多いところでティッシュを売っている人たちがいるのです。よぼよぼのおじいさんだったり、車いすの人だったりと、体が不自由な人たちです。道行く人にティッシュを差し出して売ろうとする人、車いすに載せたテーブルにティッシュを並べてお客を待つ人など……。

本当は販売免許がいるらしいのですが、とにかく主な売り物はポケットティッシュ。こんなところからも、この国でのティッシュのニーズが垣間見えます。

Day in the Life of a Tissue Paper Seller in a Singapore Hawker Centre
https://blog.nus.edu.sg/uspdigest/2016/04/07/day-in-the-life-of-a-tissue-paper-seller-in-a-singapore-hawker-centre/

そしてこちらがもらったティッシュ

前置きが長くなりましたが、これたもらったティッシュです。

ウーバー・イーツの広告入り無料ティッシュ

ウーバー・イーツの広告入り無料ティッシュ

ウーバー・イーツの広告ティッシュでした。ウーバーのフード・デリバリーサービスです。ポケットが2つある二つ折りタイプのケースで、中を開くとさらに広告面があります。

ティッシュケースを開いたところ

ティッシュケースを開いたところ

中身は日本のティッシュと異なり、紙ナプキンに近い形状。この紙ナプキンというのが、食事をイメージすると、しっくりきます。実際、外で食事した時、口を拭うのに使いました。

中身は紙ナプキンみたいなティッシュ

中身は紙ナプキンみたいなティッシュ

素直な感想として、もらって嬉しかったし、もっと欲しいくらいでした(笑)。でもって、たくさんもらったら人にあげたいと思ったくらいです。というのも、デザインが洒落てると思うからです。日本の広告ティッシュみたいにギラギラしてないので、なんだか広告っぽく感じません。それでいて写真がきれいで食欲をそそるので、広告効果もありそうです。

ちなみに、日本でウーバー・イーツは昨年9月に東京の一部で始まったそうですが、シンガポールでは一足早く、同年5月にサービスを開始しており、しかもすでにかなり浸透しているイメージです。値段がレストランでの食事と同等に近く、高めなので私は頼んだことがありませんが……。

Uber announces own food delivery service UberEATS in Singapore
http://www.todayonline.com/lifestyle/food/uber-announces-own-food-delivery-service-ubereats-singapore

シンガポールでも日本式のティッシュ広告は普及するのか?

検索をかけてみたところ、シンガポールで広告ティッシュを印刷してくれる会社のホームページがいくつか見つかりました。広告ティッシュ自体は前からあったようです。ただ、路上で誰彼無しに配るスタイルはまだそんなに普及していないと思われます。

ティッシュの無料配布だと気づいた通行人は、みんな足を止めてわざわざもらいに行っていました。前述のようにティッシュ自体の需要は高いですし、ビラ配りはよく無視されているので、広告効果はチラシより高そうです。

ただ、少し気になったのは、無料配布しているすぐその近くにティッシュ売りの人たちがいたことです。正直、営業妨害に見えました。このティッシュ売りは寄付的な意味があり、買う人たちも本当にティッシュが欲しいから買っているわけではないと思いますが、無料で配ってる隣で有料で売る光景には微妙な空気を感じました。

今後、もしこの無料広告ティッシュ配布がシンガポールで普及したら、おじいさんたちの売り物はティッシュじゃなくなるかも、なんて思うのでした。

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