甥っ子の大学合格と、教育について思ったこと
いきなり自慢話なんですが、かわいい甥っ子がこの春、第一志望の大学に見事合格しました。姉から連絡があり、甥っ子ともメッセージ交換し、父からもメールが届き、仕上げに母から電話があったりと、ちょっとした騒ぎでした。
姉からの第一報には感動のあまり思わず家で一人涙してしまいました。受験の序盤、不合格だった学校もあり、不安もあったのです。事前に受験番号を聞いて、私も電話で合格発表を確認した学校がありました。「残念ながら……」のアナウンスが流れた時は一日自分のことのように落ち込んだりしていました。
しかし、第一志望の大学に絞って受験対策をして来たという結果か、合格した大学の試験日は自信を持って帰ってきたそうです。そして見事、合格。合格発表の時は先輩学生さんたちが胴上げしてくれたそうで、その動画を姉から見せてもらいました。歌って踊ってわっしょい、わっしょいする動画で、それを見てたスタバで一人笑いが止まりませんでした。
身内の自慢話ですみません。ちなみに、試験日当日は私がシンガポールからのお土産にあげた極度乾燥(笑)のシャツを着て臨んだそうです。気に入ってるらしくて、あのシャツのおかげだよ!なんて言っちゃって、なんなのこのカワイイ子。
大学受験で、へーって思ったこと
さて、甥っ子自慢はここまでにして、ちょっと教育関連で知ったこととか思ったことをちょろっと書きたいと思います。
姉から聞いて驚いたのが昨今の受験のデジタル化でした。合格発表がネットで見られるのは結構前からだと思うのですが、受験票すら発行せず、自宅でプリントして持参する学校もあったと聞いて驚きました。また、合格発表はネットのみで貼り出しをしない学校もあるとのこと(私立はそれの方が主流でしょうか?)。
合格番号を印刷して、貼り出して、わざわざその場まで見に行くなんて、考えてみたら手間だし、ネットですべて済ませた方が断然効率がいいと思います。しかし、昭和生まれのおばさんにはちょっとネガティブな衝撃。情緒が無いというか、あの掲示板の前での光景はいつか過去の物となっていくのでしょうか。そういえば東大は安全上の理由で胴上げを禁止したというのがニュースになってましたが、それもイマドキの事情だなと感じます。
海外の大学
話は飛びますが、海外の大学について。
子どもがいない私ですが、シンガポールに来てから「教育」というものが急に身近な話題になりました。
それは、この国が教育に非常に熱心なことに加え、海外から来る外国人労働者に対しても学歴フィルターをかけているからです。つまり、日本に比べるとずっとずっと学歴社会である印象を受けています。人によっては「日本ほど学歴社会ではない国は無い」とまで言う人がいますが、日本とシンガポール以外の事情は知らないのでそれが事実かはわかりませんが。
どっぷり日本の社会で育った私からすると、海外の大学を卒業するというのは異世界です。中学の途中で突如単身アメリカに行ってしまった子がいたり、高校卒業時に海外の大学への進学を決めた子などがいましたが、私の周囲では異例中の異例の出来事でした。たぶん、今私が中学、高校時代に戻っても、単身で海外に行く勇気はないと思うので、彼らの行動力はすごいとは今でも思っています。
しかし、大人(ってか中年)になって、シンガポールに住んで、ちょっと違う視点が出てきました。それは、
彼らの親の財力ってすごい
ってことです。……露骨な話でスミマセン。当然留学先にもよりますし、現地での生活もそれぞれだと思いますが、その留学費用のびっくり価格をこちらに来てから耳にするようになりました。
奨学金を得るなどして、親の支援なしで海外の大学を卒業することが、どれくらい可能なのかは知りません。ですが、正直「海外の大学を卒業」と聞くと「財力」というキーワードが頭をかすめるようになってしまいました。
シンガポールは国立大学が3つしかないので、その厳しい選考に勝ち抜けなかった子女の一部は海外の大学に行くと聞きます。よく聞くのがオーストラリアで、実際オーストラリアの大学を卒業した人や、息子さんをオーストラリアの大学に行かせているという人に会ったことがあります。
学歴社会なので学位は大事。シンガポール人にはお金持ちが多いので、余裕がある人たちに「海外の大学」への進学は妥当な選択肢の一つなんだろうなと思いました。
もし私に子どもがいたら
子どもがいないので、教育について深く考えたことがありませんでした。しかし、シンガポールという教育熱心な国の人たちを見ていて、「もし私に子どもがいたら」と考えることが増えました。
あまり教育ママにはなりたくないな、とは思っています。それは子どもが勉強を強要されたらかわいそうだ、ということではなく、生まれ持った能力を最大限楽しむことが、その子の人生を楽しむことだろうと思うからです。妄言でしょうか(笑)。実際にいるのと、想像するのでは大きな違いがあるとは認識しています。ごめんなさい。
私の知る限り、姉は甥っ子(息子)にそれほど勉強を強要していなかったと思います。飽くまでも本人の意思で塾通いを始め、志望校を定め、自分の定めたゴールに向けてこつこつ勉強していたと思います。そして、自分で決めたことを自分で成し遂げたということが、本人にとって大変貴重な成功体験になったのではと思っています。
……今回はまとまりのないブログになりました。
書きたかったことは冒頭の自慢話だけだったのかもしれません(笑)。