超低出生体重児ヨーちゃん、修正1歳6か月の「新版K式発達検査」
ご無沙汰いたしました。約3か月ぶりの更新です。
新型コロナウイルスの感染拡大が世間を騒がしていた3か月ですが、私もいろいろあって慌ただしくしていました。
自宅保育、私の転職、さらに娘の保育園の転園がありました。一つ一つがブログのネタになるような大ごとでしたが、記事におこすような時間もなく、すべてがそのまま過去になりつつあります。
ただ、そんなコロナ禍でも、子どもの通院は欠かしたくなく、そして記録も残したかったので、なんとか今回は記事にしました。
今回は修正1歳6か月(生活月齢1歳9ヶ月)で受けた「新版K式発達検査」のご報告です。病院によるかもしれませんが、超低出生体重児がキー・エイジ(Key Age)と呼ばれる、1歳半、3歳、6歳、9歳…などに受検する検査です。
- [1回目]修正1か月、月齢3か月
- [2回目]修正2か月、月齢4か月
- [3回目]修正2か月、月齢5か月
- [4回目]修正3か月、月齢6か月
- [5回目]修正4か月、月齢7か月
- [6回目]修正5か月、月齢8か月
- [7回目]修正6か月、月齢9か月
- [8回目]修正8か月、月齢11か月
- [9回目]修正11か月、月齢1歳2か月
- [10回目]修正1歳3か月、月齢1歳6か月
これまでも未熟児フォローアップの問診で発達の様子は見守っていただいていましたが、臨床心理士さんによる発達検査は初受検です。
修正を使わなくなる3歳までに、成長や発達が生活月齢に追いつくことが目標なので、その中間地点での試金石となる大切な検査だと理解しています。
検査の様子と、結果までまとめました。検査内容について触れているので、知りたくない方はご容赦ください。
Contents
発達検査までの流れ
これまで、病院へはタクシーを使って行っていました。
ただ、ちょうど新型コロナ感染拡大の騒ぎの真っ最中だったので、公共交通機関はもちろん、タクシーすらも子ども連れで乗りたくなかったので、かなり頑張って徒歩で行きました。
さらに、雨上がりの薄曇りの日だったこともあり、感染予防も兼ねてベビーカーには雨除けカバーを装着。手指消毒アルコール、除菌ウェットティッシュも、忘れないように前の晩からかばんに入れるなど、いろいろ気をもむ通院でした。
病院は唖然とするくらいの空き具合。コロナ騒ぎのせいかと思いつつも、それを理由に通院やめる患者さんがこんなにも多いのかと驚きました……(私もこんなタイミングで子どもを大病院に連れてきたくなかったので)。
この日の流れは「計測」→「診察」→「発達検査」でした。
計測
最初に身長・体重の計測でした。
一応立っていられるようになったので、もう赤ちゃんはかりは卒業かと思っていたのですが、静止していられないので、結局まだ赤ちゃんはかりでの計測でした。
ベビーベッドの上でおむつ一丁に……。絵的にさすがにちょっと切ないです。病院までの旅路で疲れていたのか、ぼんやりしていたのですが、裸にしたら泣いていました。
診察
内科の先生による診察がありました。もしもしと喉の確認です。
診察があるとは思わなかったので、私の顔に「?」マークが出ていたせいか、先生から「念のため体調不良がないか確認するんですよ」と言われました。
どうやら体調が悪いのに連れてきてしまう親御さんがいるそうです。うちは毎朝、保育園通いの習慣で検温をしているし、その他の症状がないことも確認済みで来ているので、問題ありませんでした。
ちなみに、発熱していたら別室に連行だったと思われます。
新版K式発達検査の受検
面接室に呼ばれました。病院の診察室と同じように、狭くて窓のない部屋で、閉所恐怖症気味の私はちょっと苦手な空間でした。
私も同席できたので、部屋には臨床心理士さんと母子の3人になりました。
ヨーちゃんは挙動不審気味で、落ち着きない様子。先生と向かい合うかたちで子ども用の椅子があったので、それに座らせようとしたところ、嫌がってソワソワ。
多分、場所見知りと少しの人見知りをしたようです。先生のことは嫌じゃなさそうでしたが、なつきそうな雰囲気もありませんでした。
椅子に無理に座らせようとしてもすぐに立ち上がり、私から離れようとしません。私がソファに座ると、膝に乗ってきたので、結局膝に乗せたまま検査を受けさせてもらいました。
いざ、発達検査
以下、発達検査でやったことです。(知りたくない方は見ないでくださいね。)大きなトランクケースから次々と道具が出てくる様子は、見ていてちょっとわくわくしました。ただ、シンプルなものばかりで、おもちゃという感じではありませんが。
【重要】8/13追記:検査内容には著作権があるため削除しました。(※参考:心理検査ご利用上のお願い)
運動面や言葉について
歩き始めが修正1歳5か月だったことは、口頭でお伝えしました。また、立って階段を登れるかという質問があり、これはNG。運動面は厳しそうな印象をもちました。
ただ、独歩だけでなく、寝返りも遅かったので、運動面の発達の遅さの指摘は想定内です。
また、言葉(発語)についてですが、こちらの言葉は理解しているものの、意味のある単語は少ない旨お話ししました。
これも懸念していたことなのですが、臨床心理士の先生曰く、あまり気にしなくてよいとのこと。
ヨーちゃん、言葉にはならずとも、話す気は満々でして、いつも喃語で弾丸トークしています。この伝えようとする姿勢が大事らしく、その点では心配がないようでした。
場に慣れてきた終盤、ヨーちゃんは大暴れ。あちこち触ったり、いじったり、頭をぶつけたりと、ハッスル。追い掛け回すのに私はぐったりでした。
……なにはともあれ、検査は無事終了しました。
新版K式発達検査の結果
後日、病院に結果を聞きに行きました。
結果を聞くのは親だけでよかったのですが、保育園がちょうど建物のメンテナンスとかで預けられなくなり、ヨーちゃん連れになりました。引き続きコロナ禍でしたし、面談室で遊ばせながら結果を聞いたのですが、暴れまわるので本当は一人で来たかったです……。
検査結果はまとめたものを紙でいただき、さらに臨床心理士の先生に説明をいただきました。
以下、検査結果のまとめです。文章は私なりに要約しているのですべてではありません。
また、DQという発達指数も結果には出ていますが、非公開にします。このDQは100が年齢相応で、そこから発達年齢(DA)が出ているようでした。
検査の時の様子
入室検査中の態度、退室までの様子が文章で記載されていました。
「入室はスムーズだったが、場所見知りしたため母のひざのうえで検査施行。
最初は見つめるだけだったが、手本を見るうちに自ら取り組むようになり、反応も豊かに。退室時は自発的に手を振っていた。」
検査結果(発達年齢)
- 姿勢・運動:1歳1か月
- 認知・適応:1歳8か月 … 物の操作・形
- 言語・社会:1歳8か月 … 言葉の理解
- 全領域:1歳7か月(3つの総合評価)
所見
全領域では修正年齢相応の発達が推測されるが、領域間でばらつきがある。姿勢・運動領域はゆっくり。
- 姿勢・運動:独歩が修正1歳5か月、でこぼこ道は転びやすく、階段は四つ這いで登っている
- 認知・適応:試行錯誤が上手。図形の弁別は課題の意図が理解できず。描画は右手で殴り書きができた
- 言語・社会:一時期より単語が減ったとのことだが、おしゃべりは盛ん(関わりたい、伝えたい)。人見知りあったが、慣れてやり取りを楽しんでいた。
総合所見
運動面の発達はゆっくりなため、でこぼこ道やマットなどでバランス感覚を養い、ボールなど体全体を使った遊びがおすすめ。その他は年齢相応の発達段階にあると考えられる。安心できる環境下、本人が興味を持った遊びで道具の操作や言葉の獲得を。
…検査結果はざっくり以上です。
面談室にはおもちゃがいくつかあり、ヨーちゃんはアンパンマンのスイッチのおもちゃが気に入ったようでした。押す、まわす、引き上げるなどのいろいろな形のスイッチがあり、操作できるとキャラクターが出てくるものです。
これは検査ではありませんが、ヨーちゃんがそのおもちゃをがちゃがちゃといじり続けている様子を先生が見て、「試行錯誤していますよね」と言われてハッとしました。
こだわりが強いと、自分のやり方をやり続けるそうです。その点、確かにヨーちゃんは「押してダメなら引いてみよう」みたいな感じで、時間がかかってもすべてのスイッチを動作させていました。
運動面は遅れていますが、それ以外は年齢相応の成長を遂げていることがわかり、嬉しかったです。
次回は3歳に検査すると思われます。修正が終わる3歳。ヨーちゃんのペースで成長してくれればいいと思いつつも、運動面の差が少しでも縮まってくれたら、と思っています。