広島原爆投下、60年
明日、広島が原爆投下60年を迎えるにあたり、連日テレビで広島の原爆関連の映像を目にします。今日も先ほどまで、TBSの3時間特番に見入っていました。
毎年毎年この季節になると、テレビからは甲子園のサイレンの音と、広島・長崎の原爆投下、そして終戦に関するドラマやドキュメンタリーが流れ、パブロフの犬のようにそれを耳にするだけでじわっと汗をかきます。
私は、いつ、なんども、どんな情報でも、原爆投下や戦争にまつわる話を聞くと、深く悲しい気持ちになります。戦争を知らないけれど、日本政府とか、アメリカとか、ロシアとか、誰かに対する怒りの気持ちではなく、ただひたすら悲しく痛い気持ちになるのです。
TBSの番組の中で、原爆の開発に関わって投下の映像を撮影したアメリカの科学者が、被爆者との対談の中で謝罪を求められたとき、強い口調で「No apology」と言いきりました。その強い言葉の裏にある信念に、「これが戦争なんだ」とつきつけられた気がしました。
私の歴史認識には、先の戦争で日本は被害者であると同時に加害者でもあったという意識があります。実際に広島・長崎に住む人たちとの距離感はあっても、その2つの意識が、被害に対する怒りや恨みではなく、悲しみという気持ちに向かわせている気がします。
それがテレビを通して得たものでも、「悲しい」と思ったその感情を大切に抱え、世の中で起きている事について考え、時には行動することが大切だと思っています。
・・・ちなみに数年前に広島に行く機会があり、友達の知り合いだった花さんに原爆資料館に連れて行っていただきました。原爆資料館は怖くて悲しかったです。でも、あのストレートさにすごい訴求力があったのだと思います。学生時代に行ければもっとよかったかな。いつかもう一度行きたいです。