シンガポールから本帰国:船便の搬出から搬入&国内引っ越し

   

本帰国シリーズ、まだ終わりません。自分でもネタが尽きず、終わらなくて焦っていますし、息切れしそう(笑)。本記事含めてあと3、4本くらいの予定です。興味のあるトピックだけも読んでいただけたら嬉しいです。

さて、本記事では、引っ越し荷物の船便の搬出と搬入について書きたいと思います。前記事の日本出国と時系列が前後しますが、日本での搬入と引っ越しまでを書いているので、このタイミングで執筆いたしました。


引っ越し屋さんの手配から船便搬出まで

引っ越しの船便搬出までについては、「シンガポールから本帰国:わが家の本帰国&帰国後ToDoリスト」の記事と内容が一部重複しますが、もう少し詳しく書きたいと思います。

引っ越し業者の手配

引っ越し業者は3社から見積もりを取りました。知り合いの人からどこの業者の見積もりを取ったか教えてもらい、全6社くらい候補にあったのですが、6社も見積もりを取るのが手間だったので3社に絞りました。

日系2社、外資1社です。我が家は赴任時に外資を使ったので、外資に特に抵抗感があったわけではないのですが、日本に帰るにあたっては日系の方が都合がいいのかなというイメージがありました。比較したわけではないので感覚的なものですが……。そして一番安かった日系の会社に決めました。

見積もり時点で詳細な引っ越しのオリエンテーションをしてもらいました。部屋に来ていただいて荷物の量を確認いただいた後、引っ越しの手順の冊子をもらい、詳しい説明を受けました。具体的には、送ることができる荷物の内容や、梱包方法、保険の手続きや、申し込みなどについてです。

日本に送れないものについては、誤記や情報の変更があると困るので、ここには記載しません。日本の通関でややこしいことにならないよう、疑問点は引っ越し屋さんに確認しながら荷物をお選びください。

搬出前の梱包作業

梱包は、わが家がお願いした業者さんは全部おまかせが前提でした。自分でやりたいものがあれば事前に梱包材をいただけるとのことで、申し込みの翌日には段ボール、テープ、緩衝材のクラフト紙を届けてもらったものの、食器など割れ物は絶対自分たちで梱包しないでください、と言われました。

また、渡したテープは仮止めのものであり、搬出時に専用のテープで止めなおすということ、荷物のリストを作るので、箱は閉じないといった指示もありました。

そんなわけで、搬出時までに自分で梱包したものは以下の物でした。中身を日本語と英語で記載したポストイットを、段ボールには貼り付けておきました。

  • 食料品
  • 日用品、化粧品
  • 本、書類、文房具
  • 電子関連機器(ケーブル類のみ)
  • 雑貨

衣類、カバン類はハンガーにかけているもの以外はすべてプラスチックの衣装ケースに入っており、もともとこのケースごと日本から持ってきたので、ケースごと梱包してもらうつもりでした。

また、ギターケースと自転車は、どうしていいのかわからなかったので梱包していません。梱包禁止令が出た食器などの割れ物は、搬出当日にすべてダイニングテーブルの上に並べておきました。

ダイニングテーブルに並べた食器類

ダイニングテーブルに並べた食器類

搬出当日

さて、いよいよ船便搬出当日です。この日までに、ダイニングの食器と衣類(ハンガーにかかっているもの、ケースに入っているもの)以外のすべて荷物は、玄関近くのリビングスペースに寄せておきました。

荷物の運び出しに玄関が近いほうが楽なのはもちろん、梱包作業自体、だいぶスペースをとるものだったので、広いリビングに荷物をまとめておいて正解だったと思います。

作業スタッフの方は5人くらいだったと思います。梱包、搬出する荷物の説明をすると、三手に分かれて一気に梱包が始まりました。

まず、衣類はすべてコモンルームにまとめたので、そこに専任のスタッフが入りました。プラスチックの衣装ケースは2段か3段くらいまとめ、外側に切ってサイズをカスタマイズした段ボールを張り付けていっていました。

衣装ケースの梱包

衣装ケースの梱包

ハンガーにかかっていたものは、そのまま平たい段ボールに並べて梱包していました。これ、実は失敗でして……。私はハンガーボックスを期待していたのですが、ちゃんと確認してなかったのでハンガーボックスが来なかったのです。ハンガーボックスはかさばるし、重たいからこちらの方がいいと言われましたが、日本に届いたとき、見事にすべてがしわくちゃでした。スーツなどをすぐ使う場合は困るので、ハンガーボックスをお勧めします。

あと、乾燥剤は何も言わなくても入れてもらえると思ったのですが、これまた確認が必要でした。封を閉じた後に「乾燥剤って入っていますよね?」と聞いたら、入れてないとのこと。そもそも用意もないと言われ、諦めかけたのですが、別の人がどこからか持ってきて、ある程度入れてもらうことができました。ちなみに防虫剤は自分で入れておきました。

続いて、リビングでは私が梱包した荷物の確認と、その再梱包(専用テープでさらに補強する)がされていました。中身の説明はしたので、特に改めて荷物をひっくり返されることはなかったです。

さらに、食器類の梱包も始まっていました。

これがすごくて……。日本と変わらないような超・過剰包装。湯呑一つが紙でぐるぐるに巻かれ、体積が3倍くらいになっていました。割れたら運んだ意味がなくなるので、逆よりいいのですが、圧倒されました。わが家の食器はたいした数はないのですが、食器だけで段ボール何箱になるんやら、という状況でした。

夫リサの自転車は、駐輪場から持ってきて、エレベーターホールで梱包されていました。エレベーターホールで作業されると他の住人に迷惑がかかりますが、自転車一台程度で済んでよかったです。

荷物リストの作成は、順次だったと思います。リストに記載したら封をして、梱包完了、となっていました。

1時間ちょっとで梱包は終了。玄関外の自転車含め、全19箱だったので、すべてリビングに並べて置ける量でした。段ボールとリストを一緒に確認し、書類のサインや必要書類の受取などをした後、すべての荷物を運び出していただきました。

玄関近くに積まれた梱包済み荷物

玄関近くに積まれた梱包済み荷物

朝9時半から始まった搬出は、諸手続きを含め11時にはすべて完了しました。

なお、シンガポールからの船便の到着は1か月前後と言われています。これは各社船のスケジュールがあるようで、搬出のタイミングで大体の到着日が決まるようです。わが家は最終的に5週間程度で受け取りました。


簡易的な日本の国内引っ越し

シンガポールの荷物の搬出を終え、その3日後には日本に帰ってきました。

日本では、少しの家具(ベッド、ソファ、ワークチェア)と、冬服、その他雑多なものを私の実家に預かってもらっていました。帰国後はこの実家に居候させてもらいつつ、部屋探しをしたわけですが、部屋が決まったと同時にこれら日本に置いていった荷物の運び出し、つまり国内引っ越しが必要でした。

ただ、上記のように、それほどの量の荷物ではなかったため、通常の引っ越し業者への依頼が必要なんだろうか、という状況だったのです。

リサがいろいろ調べて検討してくれた結果、トラックと作業員1名を時間単位でレンタルできるサービスを利用することになりました。

作業員1名がトラックで現れ、利用者と一緒に荷物の搬出と積み込みを行い、目的地まで荷物を運びます。利用者のトラックへの同乗は不可ですが、目的地で作業員と合流し、そして一緒に搬入を手伝ってもらうサービスです。荷物の量と質からして、このサービスが一番安いという判断になりました。

都内の引っ越しだったので、梱包はそれほど気にしませんでした。小物は事前に段ボールに詰めましたが、衣装ケースはそのまま運びました。また、ハンガーボックスや家具用の腹巻(毛布)を貸してくれるので、事前に手配し、当日ささっと梱包しました。

非力ながらも私も一応戦力になったので、作業員+私たち夫婦の大人3人でさくさく作業を進め、結局事前に申し込んだ時間以下の作業で引っ越しが完了しました。

引っ越し先で新しい家具・家電をしこたま買って荷物が増えたため、今後また国内引っ越しでこのサービスを利用することはなさそうですが、今回のケースではとても私たちにマッチいたしました。

シンガポールから届いた船便の搬入

国内引っ越しが終わり、新しい家具・家電の設置も終わり、新居での生活整いつつある頃にシンガポールからの船便が届くことになりました。シンガポールで利用した引っ越し業者が、日本で提携している業者による搬入です。

搬入に関しては一般的な日本の引っ越しの搬入となんら変わるものではないと思います。

ただ、やはりシンガポールの部屋より日本の新居はだいぶ狭いため、少ないと思った荷物が随分多く見えました。ダイニング兼リビングのような狭いスペースに次々と荷物が運び込まれると、生活スペースがどんどん侵されていく不安に襲われました。

段ボールは引き取りまでサービスに含まれていたのですが、後日取りに来てもらうのは手間だったので、その場ですべて一緒に開梱し、そして回収してもらいました。

ここで圧倒されたのが、食器の梱包です。前述の通り、本当に「これでもか」というくらい厚く巻いていただいていたので、膨大な紙ごみが発生しました。分別して回収してもらったので、適切なリサイクル処理がされると思いますが、その量は半端ではなかったです。おかげさまで割れたものは一切ございませんでしたが。。

梱包材をその場ですべて回収してもらうことを優先したため、荷物は出してどんどん積み上げていきました。衣装ケースや、プラケースに入れていた食料品・日用品などはケースを出すだけで済みましたが、やはり段ボールに直接入れていた物(書籍、書類、小物類など)は出した後に片づけが大変でした。

そして、なんとか、それほど業者の方を長く引き留めることなく開梱が終わり、船便の搬入が完了しました。

後に残されたのは積み上がった物の山。この山たちをこつこつ一つずつ、数日かけて片付けていきました。引っ越し後、船便の段ボールがいつまでも家にあるのは不衛生でストレスなので、段ボールが無い状態にできたのは良かったです。


シンガポールからの引っ越しを振り返る

以上、わが家のシンガポールから日本への引っ越しの模様でした。

こうして振り返ってみると、シンガポールからの引っ越しだからといってあまり特別なことは無かったかもしれません。

ただ、一般的なことを言うと、やはり日本の住居は狭いので、シンガポールと同じ感覚で荷物を運びこむと当然のことながらキツイということです。

私たちは「シンガポールは仮住まい」という感覚を持ち続けていたので、物は増やさず、割とスペースに余裕がある生活をしていたと思います。寝室もリビングも、いつも物がなくてスカスカでした。それが帰国したら、日本らしい、ぎゅっと物の密度が高い生活を再び送ることになりました。

物の整理整頓が得意で、与えられたスペースで適切な物の量を調整できる方はいいですが、それが難しいと思う方は、帰国前の断捨離は頑張った方がいいかもしれません。それが船便の搬入までを終えた私の海外引越の感想です。

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