漫画「BANANA FISH」

   

姉が借りてきてくれた「BANANA FISH」を全巻読み終わりました。朝の3時ごろまで読んでたのですが、ラストと、最終巻に同時収録されている番外編にジーンときて、今日は一日余韻に浸ってました。読後には独特の徒労感があって、それはいい映画を観た後の気持ちと似ています。それはつまり、まるで映画のような迫力とストーリーを持った作品だったのだと思います。

かなり有名な作品なので今さら私がここにどうこう書くのも恥ずかしいですが、思ったことをつらつら書き残したいと思います。以下、ネタバレがあるのでご注意。


「BANANA FISH」は全19巻ですが、実は1~10巻と、11~19巻、数ヶ月間を空けて読んでいます。(意図してそうしたわけではなく、姉からの又借りのタイミングがこうなってしまっただけ。)後半だけを読んで1~2巻くらいを読み返すと、前半と後半でかなりストーリーの味付けが変わっていると実感します。前半は麻薬「BANANA FISH」を巡る謎解きと攻防がメインでしたが、後半はかなりキャラクターに焦点をあて、それぞれの過去やそれにつながる現在の気持ちを描いたり、キャラクター同士のつながり、絆が描かれています。

不思議なもので、後半にキャラクターの心に焦点があてられたことで、世界観に厚みや広がりが出てきており、また、感動も深くなります。前半は何故アッシュが英二に惹かれているのか十分に描かれていなかったと思いますが、次第に私の気持ちはアッシュより英二に同化し、どこか「求められている」ことを自覚するようになりました。アッシュの最期はショックでしたが、英二の手紙に幸せな笑顔を浮かべたアッシュの心の行く末にはすごく感動しました。こんな、魂の結びつきだけの「恋愛」漫画、今まで読んだこと無いかも・・・。

まだ読んでない方には、「漫画だから」と敬遠せず、ぜひ読んで欲しいです。男性でも女性でも読める、ユニセックスなスタイルも他にはあまりないと思います。

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