初観戦・アルビレックス新潟シンガポール(vs ミャンマー代表)

   

アルビレックス新潟シンガポール v sミャンマー代表

アルビレックス新潟シンガポール v sミャンマー代表

金曜日の夜、初めてアルビレックス新潟シンガポールのサッカーの試合を観戦しました。

アルビレックス新潟シンガポールは、Jリーグ(J1)に所属するアルビレックス新潟の下部組織のチームです。そしてシンガポールの国内プロサッカーリーグのSリーグ参加チームであり、昨年は優勝して日本人コミュニティの中でちょっとした話題になりました。

わが夫リサは、毎朝ネットでサッカーニュースのチェックを欠かさないほどサッカー好きです。しかし、シンガポールでサッカー観戦したのは日本代表が来た2015年のW杯予選だけ。そもそもSリーグに興味がないみたいで、試合に行きたいと言ったことが一度もありません。入場料は6ドル程度だし、狭いシンガポールはどこのスタジアムもそう遠くないし、空いてて日本のJリーグ観戦よりずっと手軽なんですが。そんなわけで当然、アルビレックスの試合も見たことがありませんでした。

そんな私たちのところに過日、流れてきたのが「アルビレックスがミャンマー代表と対戦」との情報。キックオフは金曜日の19時半、そして入場無料でした。リサに興味のほどを聞いたところ、「入場無料」という点を3回くらい確認されました。入場無料が間違いないことを確認したところ、「金曜日の19時半だったら仕事の後に行けなくもないし、無料ならいいかな!」と、やはり「無料」が響いたらしく、ようやく初アルビレックス観戦となりました。

会場はジュロン・イースト・スタジアム。ここがアルビレックスのホームスタジアムだそうです。場所はチャイニーズガーデン駅から少し歩いたところにありました。初めて来たエリアなんですが、シンガポールって国土が狭い、狭い、と言いつつ、こういったインフラの土地はしっかり確保してる点はすごいと思います。

ジュロン・イースト・スタジアム

ジュロン・イースト・スタジアム

さて、会場に着いたのはもう試合が始まった19時45分くらいでした。それほど混まないという目論見があっての到着時間だったのですが、スタジアムの外まで歓声が響いてきており、すでに会場が結構盛り上がっている様子が伝わってきていました。周囲を見渡せば、私たち以外にも続々とスタジアムに向かう若者たちの姿がありました。見た目は日本人ではないので、恐らくミャンマーの応援に来た人たちだったのだと思います。

気が急いて早足で会場に入ったところ、観客席の入り口にある鉄格子のような扉は閉まっていました。そして、その手前では門番のような係員と、中に入りたがっている観客とが揉めているではないですか。わーわーと話した後、諦めて帰っていく人、外からでも見える場所に向かっていく人がいて、「もしかして入場制限でもう入れないのか?!」とリサと二人で大変焦りました。はるばる遠くからやって来たのに……。しばらく様子を見ていても状況が分かりませんでした。日本人は全然いないし、そもそも話されている言葉が英語なのかどうかも分からないという。

……そうこうしているうちに反対のスタンド側の通路から日本人の家族連れが歩いて出てきたので、リサとそっち側に行ってみることにしました。そちらも状況は同じで、門番と入りたがっている人が揉めてます。なんなのー!

しかし、こちらでは中華系シンガポーリアンらしき人たちが揉めており、英語が飛び交っていて、ようやく事情がつかめました。どうやら本試合、シンガポール国民とPR(永住権所持者)は入場できなかったようです。結局、誰が入れたのかは分からなかったのですが、「ジャパニーズはOK」というのだけは耳に入ったので、リサと二人で「ジャパニーズ!」と叫んでIDを出しながら中に入れてもらいました。シンガポールのスタジアムなのに、シンガポール人が入れないなんて……とちょっと申し訳ない雰囲気でした。

入ってみれば、中はそれほど混んでいませんでした。正確に言うと、最初に入ろうとしたスタンドはミャンマー側で、そちらはほぼ満席だったのですが、日本側の客席の埋まり具合は60~70%ほどでした。観客には日本人以外もいましたが、日本人の家族連れが特に多かったです。アルビレックスのユニフォームを着た男の子、同じくアルビレックスのチアリーディングのユニフォームを着た女の子がたくさんいて、サッカー教室やチアリーディングに所属している子たちとその親御さんなのかなと思います。

というわけで、あまり苦労することなく席は確保できました。試合はすでに始まってから30分ほど経っており、前半も半ばを過ぎた頃でした。点はまだ入っておらず、試合も膠着状態だったようです。攻めつ攻められつつ、結局前半は0-0で終了しました。まだスタンドも温まった雰囲気ではなく、のんびり様子をうかがっているうちにハーフタイムに入りました。

ハーフタイムには客席最前列にちびっこチアリーディング女子が集結し、小さなぽんぽんを手に踊りを見せてくれました。まだ就学前の小さな子どもたちが中心で、ダイナミックな動きはないものの、小さな腕を一生懸命右に左に振る姿は大変かわいかったです。

そして試合は後半戦に入りました。最初は前半戦と変わらないような攻防が続いていたのですが、しばらくして徐々にお互いの攻撃が激しくなってきました。特にミャンマー側がかなりアグレッシブに攻めており、ゴールを狙われてヒヤっとするシーンが何度もありました。しかし、70分を過ぎた頃、とうとうアルビレックスがフリーキックからの先制ゴールを決めました!

わーっ! と会場が沸き立ち、ミーハーな私も興奮。その後も後半はスピード感ある展開が続き、攻防の入れ替わりも激しかったものの、アルビレックスは1点差を守りきり、アルビレックスの勝利で試合は終了しました。

試合終了後は各チームがそれぞれのスタンドに挨拶。アルビレックスが日本側スタンドに来たときは、選手、スタンドにいるお客さんがそれぞれ横一列に肩を組み、向かい合わせで左右に踊るように移動し、一体感をもって勝利の喜びを分かち合っていました。

選手と勝利の喜びを分かち合う観客席

選手と勝利の喜びを分かち合う観客席

ちなみに、ミャンマーの観客席もすごかったです。横目にしか見えませんでしたが、ほぼ満席だったようですし、試合中の歓声は日本のそれよりずっと大きかったです。私たちが座ってのんびり試合観戦している一方、ミャンマー側は総立ち。そもそも観客は日本のような家族連れではなく、若者ばかりでした。日本側は最前列の手すりに群がっているのは子どもたちばかりでしたが、ミャンマー側はみっちりと集まった若者たちが前に乗り出しており、まるで自らもがピッチに繰り出すかのように熱い声援を送っていました。

そもそもシンガポールに来ているミャンマー人の人たちが家族帯同ではなく、若い人たちが多かったり、国の代表選手の試合ということもあって若者中心に集まったのかもしれませんが、その辺りの事情はよくわかりません。

Wikiによれば、ミャンマーはビルマだった時代にアジアでサッカー強豪国だったようです。近年またサッカーに力を入れており、今後その実力が期待される国のようです。

ジュロン・イースト・スタジアム内の廊下にあるアルビレックス新潟シンガポールの選手のパネル

ジュロン・イースト・スタジアム内の廊下にあるアルビレックス新潟シンガポールの選手のパネル

というわけで、初めてのアルビレックス新潟シンガポールの観戦でした。ゲーム、観客席の雰囲気ともに、サッカー観戦素人の私にもかなり楽しい試合観戦となりました。リサも面白い試合だった、と言っていました。しかしまた来るか? と聞かれれば、リサは相変わらず「無料だったら」と素気ない返事しか返してくれません。それでもまた観戦のチャンスがあればいいなぁと私は思っています。

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