シンガポールアテンド(2):プラナカン博物館→Mustardランチ→ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ→カジノ
シンガポールアテンドについて、前回の記事の続きです。
(→前回の記事「シンガポールアテンド(1):ボタニックガーデン→チャイナタウン→アフタヌーンティー」)
今回のアテンドですが、実は当初ご一緒する予定ではありませんでした。ただ、事前に見どころや食事場所の質問をいただいたので、それならば案内させてくださいと私からお願いした次第です。
4日間の旅程で私がご案内できるのは(仕事の都合で)2日目と4日目だけだったのですが、その2日目のアテンドが終わった後、「最終日(4日目)は買い物だけかもしれないので、何かあれば連絡します」と言われており、アテンドするかどうか自体当日まで決まっていませんでした。
当日の朝になっても連絡が無かったので、旅の残り時間を存分に楽しんでらっしゃることをお祈りしつつ、たまたま他の用事でシティホール駅に向かっていたところ、突如「いま、プラナカン博物館にいます」というメッセージが届きました。
なんと最後の1泊を別のホテルにしたところ、別料金のWifiが高額で、ネットがつながらないから連絡ができなかったとのことでした。それがたまたま、観光で訪れたプラナカン博物館に無料Wifiがあり、そこからようやく連絡ができたとのことでした。
まさにシティに向かっている電車の中での出来事だったので、そのまま私もプラナカン博物館でお二人の旅に再び合流することになりました。
Contents
日本語ガイド付きプラナカン博物館見学
シティホール駅で下車、徒歩5分くらいでしょうか。初めて来たプラナカン博物館。小学校を改装した趣のある建物でした。
日本語の無料ガイドツアーに参加している旨連絡があったので、館内を急ぎ足でまわり、日本人の団体を発見。マダムたちとも無事再会を果たし、合流しました。
そもそもプラナカンってなんぞや、という話ですが、マレー半島の中華系移民で他の民族と結婚した人たちとその末裔のこと。そしてこの博物館は彼らの文化・風俗・風習をまとめた場所です。
ツアー合流時は結婚式の話の途中でした。そしてお葬式や服装、食卓の風景などなど、展示を順番にまわりながら彼らの生活を垣間見ることができました。また、現在はプラナカンの刺繍を特別展示中。人間業とは思えない緻密な刺繍技術。加えて美術的な価値が非常に高いと感じられる作品たちが見られます。
今回、急に予備知識ゼロで来たため、プラナカンに対する全体的にぼんやりとした印象が残っただけになってしまい、ちょっと悔しいです。ボランティア・ガイドさんの説明は分かりやすく丁寧でしたし、シンガポールという国の成り立ちを知るのにプラナカンは欠かせない要素です。住んでいるうちにぜひ再訪したいと思える場所でした。
ところでここの入場料、10ドルと言われて「高っ」と思いつつ急いでたので払ってしまいましたが、ネットで調べたら本来は6ドル。どうやら特別展がプラス4ドルだったようです。
リトル・インディアのMustardでランチ
プラナカン博物館で展示を楽しんだ後、その後の予定について話し合いました。
昼過ぎにガーデンズ・バイ・ザ・ベイに行くことは決めていたそうですが、ランチの場所は未定。そこで私はリトル・インディアのMustardを提案しました。お二人がリトル・インディアに行っていなかったことと、私自身がMustardに行ってみたかったというのが理由です。
プラナカン博物館からブラス・バサール駅まで歩き、そこからサークルラインとダウンタウンラインで移動。ちなみに、駅に向かう途中にSMU(シンガポール経営大学)があります。SMUはシンガポールに3つある国立大学の1つです。シティ(中心部)にあるとは聞いていましたが、初めて通りがかりました。本当に都会! 郊外にあるNUS(シンガポール国立大学)やNTU(南洋理工大学)と異なり、都会的な風貌でした。
ダウンタウンラインでリトル・インディアに到着。Mustardについては過去に記事にしていますが、駅を出たら通り沿いの比較的すぐの場所にあり、アクセスはとても容易です。食事の感想などについても過去記事参照いただければ幸いです。
(→「インド料理屋批評 in シンガポール:日本人お勧め店 vs インド人お勧め店」)
なお、私のMustardについての評価は今ひとつでしたが、マダムたちには美味しいと言っていただけたし、リトル・インディアの空気を多少吸ってもらうことができて満足いただけたようです。
食後はあまり時間がなかったので、リトル・インディアは散策することなく再び電車に乗って次の目的地、ベイフロントに移動しました。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで桜!
ベイフロント駅で下車し、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かいました。駅から地上に出て、遠くにスーパーツリーを確認すると、「あれ、あれよ!」とマダムたちのテンションもアップ。
船が載ったホテル(サンズ)にしろ謎の人工植物(スーパーツリー)にしろ高級高層団地(ピナクル)にしろ、シンガポールは人造物の景観デザインがよくできているというか、その場に立った時の人の視界と心の奪い取り方がうまいと思います。その場に立つのが二度目の私も、マダムたちのテンションにつられてフガフガと興奮しました。
まずはそのスーパーツリーの近くまで行きたいとのことで、歩いて向かいました。道はよくわかりませんが、あんなふうにそびえ立っているものなので目指して歩けばたどり着きますし、それほど遠くありませんでした。
ふもとに来たのは私も初めて。間近で見ると、意外と細いことに驚きます。遠くから見たり、鳥瞰写真を見ると迫力がありますが、近づいてみると「ほぉ、こんなもんか」という思いのほか華奢なタワーです。でも、そのユニークなデザインは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ全体を華やかに演出する大事なシンボルなのは間違いありません。
スーパーツリーはツリーの間に橋が渡っており、そこを渡るのがアトラクションになっています。しかし高所恐怖症の私は断固として渡りたくないですし、マダムたちも興味なしとのことだったので、ふもとをぐるぐる歩いただけでスーパーツリー見学は終わりになりました。橋を渡らないなら遠くから見て楽しむだけでもいいかもしれません。
次に向かったのは、フラワー・ドーム。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイには空調が効いたドーム・ガーデンが2つあり、そのうちの一つです。
もう一つのクラウド・フォレストというドームは、これまた高所恐怖症の寿命を縮めるだけのような恐ろしい橋があります。その橋がいかに怖かったかをマダムたちに力説し、もし入るなら私は下で待っている旨伝えたところ、「そこまで怖い橋に興味なし」との反応を頂戴しました。
決して説得したわけではなく、私は本当に下で待たせていただいて構わなかったのですが、マダムたちもそれほど高いところが好きというわけではなかったようです。クラウド・フォレストについては過去の記事をご参照ください。
(→「夫の両親が来星しました(ガーデンズバイザベイとサンズのカジノ)」)
というわけで、フラワー・ドームのみのチケットを購入して入りました。
前回私がフラワー・ドームに入ったときの印象は、その名にそぐわず花が少ない、、というものだったのですが、今回は違いました。それは……期間限定で桜が展示されていたからです!
ご存知の在住者の方も多いと思いますが、昨年ガーデンズ・バイ・ザ・ベイが初めて桜の展示をしたところ大変好評だったらしく、今年も3月の限られた期間に展示が行われたのです。
鳥居や太鼓橋など日本風のオブジェを配置しつつ、あらゆる桜や花が間近に、目の高さで楽しめるように植えこんでありました。この目の高さ、というのが写真を撮るのに効果的で、誰もが花に埋もれるように立って写真を撮っていました。
もちろん、日本で大地に根を張ってる桜とは規模も雰囲気も違います。人工的な雰囲気も否めません。しかし、想像していたより種類も本数も多く、桜の魅力をダイジェスト的に伝えるには十分な展示だったのではと思います。
観光客だけでなく、桜目当てで来たと思われるシンガポーリアンも少なくなかった印象でした。きっとガーデンズ・バイ・ザ・ベイは来年も開催してくれるんじゃないかと思います。
サンズのカジノで2ドルが6ドルに!
フラワー・ドームの見学を終えたら残り時間は1時間を切っていました。そこで最後は休憩もかねて、サンズのカジノ体験でしめました。サンズはガーデンズ・バイ・ザ・ベイのすぐ横で、アクセスも容易です。
マダムたちはマカオでカジノ経験済みとのことですが、私と同じくビデオスロットをちょろっとやったことがある程度でした。一応倍率とライン数の説明、それに応じた掛け金のことを説明し、お二人とも最低2セントのマシンで2ドルずつ挑戦しました。
すると、一人のマダムがあっという間に残金が無くなりそう、という最後の最後で大当たり。数セントが一気に6ドルにまで回復しました。大喜びの上、「この嬉しい気持ちのまま終えたい!」という堅実な意見のもと、そのまま換金しました。
ちなみにもう一人のマダムは2ドルをすり、実は私は5ドルをすりました(笑。2ドル札が無かったので)。もちろんこの損失で止めました。ここで「取り返してやる」と負けん気を出すと、ギャンブルにはまってしまうのかもしれませんね。
2ドルを6ドルにしたマダムは、カジノを出た後、カジノの看板の前で6ドルを掲げて記念撮影をしました(笑)。
おまけ:マダムたちからの観光情報
マダムたちとはベイフロントの駅で別れ、私は楽しい2度目の半日アテンドを無事終えました。
シンガポールに住んでいて、しかも郊外で生活していると、改めて遠くの観光地まで足を運ぶということが億劫になってきます。なので、アテンドの機会に自分も観光を楽しむというのはなかなか貴重な経験だったと思います。(頻繁にある方は大変かもしれませんが……。)
旅慣れており大変ご案内しやすく、加えて一緒に過ごしていて楽しいマダムたちでしたので、感謝でいっぱいです。
さて、最後におまけ情報です。私がアテンドしなかった日にマダムたちが訪れて「良かった」とおっしゃっていた場所について書いておきたいと思います。
グッドウッド・パーク・ホテル
グッドウッド・パーク・ホテルの宿泊はとてもよかったそうです。設備については前回の記事で書きましたが、設備だけでなくサービスも満足されていました。Wifi無料に加え、携帯電話の貸し出しがあったそうです。それ以外もやり取りの過程で満足度が高いステイだったとのことでした。
コンコルドホテルのスパイシーズカフェ
プラナカン料理のブッフェを召し上がったそうです。ラクサやチリクラブからココナツのお菓子まで、有名なプラナカン料理を一通り試すことができて良かったとのことでした。客層は地元の人(シンガポール人)が非常に多い印象だったそうです。
サンズのスカイパークCÉ LA VI(セラヴィー)
マリーナベイサンズの屋上に上がるにあたり、展望台ではなく屋上のレストランCÉ LA VI(セラヴィー)を利用したとのことでした。20ドルの入場料を支払い、その20ドルをそのままドリンクのバウチャーとして使ったとのこと。夕日が見たいと少し早めの時間から陣取り、無事、お酒を楽しみながらきれいな夕日をサンズの屋上から楽しめたとのことでした。