インド料理屋批評 in シンガポール:日本人お勧め店 vs インド人お勧め店

   

先週、インド料理レストラン2軒で食事をする機会に恵まれました。1軒は日本人の間で評判のお店で、もう1軒は夫リサのインド人の同僚お勧めのお店です。あまりレストランで食事する機会がないので、感想を書いてみたいと思います。

中華料理とは異なり、インド料理はお店によって日本人の好みが分かれる料理かと思うのですが、基本的には「辛すぎない・香辛料が強すぎない」というのが日本人受けするポイントかなと思います。(もちろん好みもありますが。)そういった点では、今回行ったお店はどちらも比較的マイルドで突飛な味付けはなく、美味しかったです。

日本人お勧め:Mustard in リトルインディア

Tripadvisorにわんさか日本人のレビューが入っているこのお店、ブログで取り上げている方もチラホラいて、日本人の間で評判のお店のようです。会社の人がその噂を耳にして出張者と行ったらしいのですが、ココナツ海老カレーが美味しかったと褒めていました。

私もそんな周囲の評判が気になっていたので、先日知人がシンガポールに遊びに来た際にランチにこちらのお店を提案して、一緒に食べてきました。

Mustard in リトルインディア

Mustard in リトルインディア

場所はリトルインディアの駅を出てすぐで、アクセスはとても分かりやすかったです。また、雑然としたこの界隈で、小ぎれいな店構え。旅行者にも入りやすい雰囲気です。平日のランチタイムまっただ中の訪問でしたが、運が良かったのか店内はガラガラで、予約なしですぐに座れました。

客層は会社の人から「日本人と欧米人ばっかり」とは聞いていましたが、私たちの訪問時は9割日本人、1割欧米人でした。入れ違いでインド・バングラ系のお客さんが一組いましたが、店内は日本語が飛び交い、リトルインディアのお店なのにまるで日本のインド料理屋にいるようでした。

女性3人で注文したのはココナツ海老カレー、野菜ビリヤニ、ロティプラタ1枚。加えて飲み物はラッシー×3人分で、お会計60ドルほどでした。料理はそれぞれ量が少なく、私たちにはちょうどいい量でしたが、男性には物足りないと思われます。値段とのバランスを考えると結構高いという印象です。

Mustardのココナツ海老カレーと野菜ビリヤニ

Mustardのココナツ海老カレーと野菜ビリヤニ

そしてお味ですが、期待値は越えなかった、というのが素直な感想です。

ココナツ海老カレーは無難な味で、それほどコクや風味を感じませんでした。野菜ビリヤニは、カリフラワーなどのしっかりした食感の野菜がゴロっとしていたのは美味しかったのですが、小さい鍋で炊いているせいか、どことなく軟弱。また、プラタは私は食べていないのですが、近所のホーカーで食べるプラタに比べると小さくて、厚みがなく、パリパリしていてあまり美味しそうに見えませんでした。

恐らく、期待値が高すぎたんですよね。美味しいし、辛すぎないので日本人の口にも合いますが、私にはコスパがよろしくありませんでした。誰かに誘われたり、行きたいと言われたら再訪するかもしれませんが、積極的に「また行きたい」と思えるお店ではありませんでした。

インド人お勧め:Zaffron Kitchen in ジュロンイースト(イーストコーストにもあり)

リサの同僚のインド人お勧めのインド料理屋さんがZaffron Kitchen。ジュロンイーストのモールWestgateの1階にあり、そちらに行ってきました。また、イーストコーストにも店舗があるようです。

こちらはMustard 以上に小ぎれいと言うか、かなり小洒落たカフェのようなお店でした。インド料理屋というよりヨーロッパの街角のカフェみたいな店構え。週末のランチに予約なしで行ったものの、空いていたせいか、窓際の気持ちのいい席を案内してもらえました。

Zaffron Kitchen

Zaffron Kitchen

メニューはタブレット! シンガポールではマックがキオスク端末でカウンターを通さず注文ができますが、レストランで客によるタブレット注文はまだそう普及してないと思います。メニューを画面で選択して追加していき、最後にオーダー送信まで自分で行います。このシステム、店側も楽だと思いますが、客も気楽でいいです。

Zaffron Kitchenのタブレットメニュー

Zaffron Kitchenのタブレットメニュー

週末でしたがランチセットが選べたので、お得と思われるセットにしました。リサはタンドリーチキンのセット、私はバターチキンカレーのセット。どちらもナンとビリヤニ、パーパドらしきせんべいが付いています。

Zaffron Kitchenランチセット

Zaffron Kitchenランチセット

ディッシュも店構えと同様、お洒落カフェ風。ナンがつまみやすく切ってあるのが私にはポイントが高かったです。

写真の通り、全体的に量は少なめです。特にビリヤニは本当に控えめな量でした。しかし足りないと思いきや、ナンが重いのか、これでお腹いっぱいになりました。

お味ですが、バターチキンカレーがコクがあって美味しかったです。中に入っていたチキンも一度グリルされたもののようで、焼いた苦みがこれまた深みがありました。タンドリーチキンと一緒に出てきたミントソースやヨーグルト(?)との相性もばっちりでした。

なお、もう一種類カレーがあったのですが、そちらは辛くて途中でギブアップ。また、ビリヤニは美味しかったのですが、かなり繊細な味で、あまり印象に残らなかったです。(量が少ないせいもあったかも。)

値段ですが、税込みで一人20ドル弱でした。お店の雰囲気や食事には見合った値段だと思いますが、ランチとしては高いです……。

まとめ

そんなわけで日本人お勧めのMustardとインド人お勧めのZaffron Kitchenの感想でした。

Mustardを少し低めの評価で書いてしまいましたが、観光でリトルインディアを訪れて、テッカセンター(ホーカー)はハードルが高いけれど、ハズレのないインド料理を食べたいならいいお店だと思います。ココナツをくり抜いた器はインパクトがあって、雰囲気を楽しめました。

また、Zaffron Kitchenはローカル感が薄く、お洒落感が前面に出てるので、観光客が入ったら気分的に物足りない気がします。ただ、お店の雰囲気だけでなくスタッフの対応もよく、落ち着いて食事を楽しめたので、その点では在住者向けかなと思いました。

ただ、ビリヤニとプラタに関してはうちの近所のコーヒーショップの方が美味しいかもしれないと思っています。また、リサのNo.1ビリヤニはイーシュンのモールにあるShami Banana Leafだそうです。レストランは雰囲気やサービス込みなので比べるのは変ですけどね。

日本でインドカレーを食べられるお店は珍しくありませんが、ビリヤニとロティプラタを出しているお店は少ないと思われます。シンガポールにいるうちに飽きるまで堪能しておきたいインド料理です。

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