本「ようこそ、わが家へ」
「ようこそ、わが家へ」を読みました。話題の池井戸潤の本を一冊くらい読んでおこうと思い、ブックオフで手に入れた本です。
銀行の出世コースを外れ中堅の電子部品メーカーに出向中の主人公が、電車で人を注意したことから家が嫌がらせを受けるようになる。一方で出向先の会社では不正な取引が疑われる動きがあり、部下の女子社員とその解明に挑む…みたいなお話。
NHKの「七つの会議」は見ましたが、「半沢直樹」はまったく見ていなかった私にとって、池井戸潤がどんな本を書くのか知りませんでした。読んでみていまどきの企業小説ってやつだなぁというのが素直な印象です。
最初は家が嫌がらせを受ける話が中心だったので、サスペンス作品なのかと思いきや、会社の話になると途端に企業小説っぽくなります。どちらもそれなりに面白くて、一粒で二度おいしい小説という感じでしたが、なぜか後半で私の関心が失速しました。面白くなかったわけじゃないのになんでだろう…と思ったのですが、恐らく面白いけど期待通りの展開だったからだろうと思います。
「ハゲタカ」の真山仁ほど興味をひかれる感じじゃなかったなぁ。「下町ロケット」は機会があれば読みたいけど、他に池井戸潤の本を選んで読むというのはなさそうです。