映画「ル・コルビュジエの家」

   


週末に映画「ル・コルビュジエの家」を見てきました。アルゼンチンのブエノスアイレスにあるクルチェット邸は、ル・コルビジエがアメリカ大陸で唯一設計した家なのですが、映画はこの家を舞台にしたアルゼンチン映画です。旅行前にこの作品の上映を知って、旅行後に必ず見ようと思ってました。

クルチェット邸に住むデザイナーのレオナルドは、ある日ただ事ではない音に目が覚める。見ると隣人のビクトルが自宅の壁に穴をあけ、陽の光を入れるためにこちらが見えるような窓を作っていた。不愉快に思うレオナルドは妻にも圧され、窓をふさぐようにビクトルを説得するがうまくいかない。不気味なビクトルと争ううちにやがてレオナルドの家庭内の不和も明らかになるというお話。

…いい作品でした。面白かったし、見てよかったです。見所は二つあって、一つはクルチェット邸の素敵さがきちんと描かれていること、もう一つはストーリーのシニカルさです。

建築に疎い私にも、この家の美しさ・かっこよさや機能性が伝わってきました。インテリアがどの程度オリジナルなのかわかりませんが、作品中の家具や壁の絵なども家のスタイリッシュさとマッチしていてすごく素敵でした。あと、ストーリーですが、隣人のビクトルのキャラクターがとてもいいです。いい人なのか怖い人なのかずっとよくわからないのですが、どこか憎めない愛嬌があり、そして最後に彼という人がきちんと描かれている。そう、ラストが結構衝撃的。あのラストでビクトルというキャラクターが完成し、この映画の一つの魅力になっています。

それにしてもあんな家に住めたら素敵です。

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