映画「MARCO 母をたずねて三千里」

   

私的アルゼンチンシリーズ。アニメ「母をたずねて三千里」の劇場版DVDを見ました。

有名なお話ですが、細かい設定を知ってる人&覚えてる人は意外と少ないのではないでしょうか。かく言う私も、このお話の舞台が南米のどこかくらいしか覚えてなくて、マルコ少年が単身イタリアからアルゼンチンに渡り、アルゼンチン国内を旅する話ということまで知りませんでした。(リアルタイムでは見てないのですが、歌の一部だけ覚えてました。「アンデスに続くこの道を/さあ、日が昇る/今出発だ/希望の光両手に掴み/~/母さんのいるあの空の下/遥かな北を目指せ」)

感動的な話だったという印象はありますが、改めて見て、最初から最後まで泣き通し(笑)。ベタな部分も含めて、素直におろおろ泣かされる作品でした。

以下、もろネタばらしの感想。



もう一回お話をおさらいすると、マルコはイタリアのジェノバの少年。家計が苦しくなり、母親が一人アルゼンチンに出稼ぎに行きます。一年年ほど毎月届いていた手紙がある日途絶え、心配したマルコが母を訪ねて単身アルゼンチンに向かいます。

長い船旅を経てたどり着いたブエノスアイレス。しかし母がいるはずの家を訪ねるがすでに別の街に引っ越したとのこと。マルコは母を訪ねて、ブエノスアイレスから北へ、北へと旅を続けます。

このお話の肝はマルコ自身であり、そしてマルコが旅で出会う人々です。いい人が大半で、あちこちで助けられながら旅を続けます。助けられるたびにマルコが泣いて、そして私が泣く(笑)。なんだか出来過ぎた展開が多いのですが、そこを素直な気持ちで見ると涙が止まらないのですねぇ。

旅の終盤にはインディヘナやアンデスの人たちが登場します。マルコはここで差別や貧しさを目にします。そして最後の最後、母を助けてくれた医師がマルコに、この旅で受けた恩を返しに来いと言い、イタリアに戻って大人になったマルコは、医師として南米に再び行ってインディヘナや貧しい人々の医療に携わるのです。

お母さんに会えて大団円…ではなく、この旅がマルコの人生に大きな影響を与えたことまで描かれていたことに感動しました。

ゲバラのモーターサイクルダイアリーズを思い出しました。時代もその後の人生も違うけれど、南米での旅を通じて、人生を変えた物語です。

子供の時に見て話を覚えている人も、大人になってからまた観るといいですよ~。私はTV版も見たくなりました。

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