映画「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」
映画「エル・ブリの秘密」を見てきました。バルセロナの郊外にある三ツ星レストラン「エル・ブリ」のドキュメンタリー映画です。
ドイツのドキュメンタリーらしく、被写体や光景の本質をうまく捉えつつも非常に淡々とした作品で、前半は何度か意識が遠のきました。。そういった意味で、面白くはないけれど興味深い作品だったと思います。
「エル・ブリ」は半年間休業して、みっちりメニュー開発をし、残りの半年でフル稼働するレストラン。前半はそのメニュー開発の模様を、後半は完成したメニューや、開店したレストランでの模様が流れます。シェフのフェラン・アドリア氏の料理はどれも奇抜で、とにかく意外性や驚きを求めてメニューを開発している様子が全体を通してよくわかります。
厨房の現場がどのような世界か私は知りませんが、フェラン・アドリア氏は割と判断も指示も明確で、弟子たちが次々と作り出す試作品や完成品をばさばさと裁き、自分の作品(世界観)を見事に作り上げていっていました。
最後は、この年のメニューの紹介が流れました。しかし、正直なところ一品も食べてみたいものはありませんでした(笑)。アートとしてはとても興味深かったですけどね。ちなみに2011年7月でレストランは(一度?)閉店してしまったようです。私がバルセロナのことを調べてた時、ツアーがあった気がするんですが、気のせいだったかな。