追跡AtoZ「日本の"頭脳"はどこへ行く」

   

横目で見てたNHKの追跡AtoZが面白くて、後半15分くらいはきちんと見ました。

テーマは「日本の"頭脳"はどこへ行く」。

不況の日本でリストラされた技術者が、アジアのライバル企業に流出していることについてのレポです。日本の技術者が、日本で培った技術を生かし、アジアのライバル企業で製品開発にあたっているというのです。

かなり前、テレ東のWBSで中国のハイアールの家電製品が売れていると紹介されてました。以前は安かろう、悪かろうだった中国製品も、今は日本のマーケットを緻密に調査して、日本の消費者にあった良い製品を安く提供しているということでした。ふーんと思ってみてたら、後日行った知り合いの人の家にハイアールの洗濯機があって、なるほど普及し始めてることを実感したのでした。その背景には、冒頭の日本人技術者の流出があったのかもしれません。


ただ、中国企業の日本人技術者の採用基準もだんだんと厳しくなっていて、まず採用されるのは院卒で同じキャリアが20年以上の人。次に大卒でも同じく20年以上のキャリアがあれば採用は固いそうです。しかしそれ以下や以外は厳しい。

たとえば、同じキャリアというのは「20年冷蔵庫一筋!」ということで、「電子レンジ3年、冷蔵庫3年、エアコン3年…」というのはダメらしい。しかもそのキャリアが古くなるとNGで、さらに採用されても契約期間が決まっている厳しい世界だそうです。

この番組を見ていて思ったのは、まず単純に「日本の家電ヤバい」ということ。技術とノウハウが人とともに海外に流出すれば、日本のアドバンテージなんてすごく薄い。価格競争にはとても勝てないだろうし。今後、家電にものすごいイノベーションが起こると思えないし、起きる可能性があってもそれまでの間にずるずると抜かれていく気がする…。

で、何を考えるべきかって、やっぱり次世代産業なんだろうな。たとえば家電が厳しいなら、躍起になって家電で他のアジア企業と競争するのではなくて、新しい分野で先を行けるように頑張る!

そういう風に考えると、エコポイントとかおかしい気がします。もらっておいてアレですが(笑)。

斜陽産業への税金投入はモルヒネで痛みを和らげているだけのようなもので、本質的な問題解決から逃げている気がします。エコポイントで電機大手の業績が回復したって、それが一時的なものだってまともな大人はわかってるでしょ。どうぞもっと新しいことに税金を使ってください!

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