映画「ロボコン」
映画「ロボコン」を見ました。ロボット好きと言っておきながら今更なんですが、いかんせん、公開当時日本にいなかったので、ロボコンが映画になったこと自体知ったのが結構後なんです。
舞台は徳山高専。映画のエンディングロールは協力がすでに周南市になっておって、徳山市がいつ周南市になったのか調べたら、この映画公開(2003年)の4月でした。周南市になってほやほやの時期の映画だったのですね。カットされてたシーンに、PP氏が言ってた「工場萌え」の被写体らしいコンビナートが映ってました。
…と、前置きが長くなりましたが、簡単なあらすじと感想。感想以下は多少のネタバレ含むので、OKの方だけ続きを読んでください。
高専に通う主人公・葉沢里美は、いい加減な課題を提出して図師先生から居残りを1ヶ月命じられる。居残りを嫌がると、かわりにロボット部への参加を促された。入った第2ロボット部は強豪の第1ロボット部と違い、メンバーは最小の3人で、気持ちもばらばら。そんなチームで突如ドライバーとして予選に参加することになった里美は、やがてチームをまとめて高専ロボコン全国大会を目指すようになる。
以下、感想。
正直、平たく言っちゃうとつまらなかったです。全体の筋に大きな意外性も無いし、盛り上がりもイマイチ。最後も無難に終わっちゃった感じで、途中からかなり展開を期待しないで見るようになってしまいました。
でも、面白い要素がいっぱいちらばってて何かすごく惜しい感じもしました。まず、役者が良いです。みんな若いけどいい演技してました。特に小栗旬と塚本高史が、しっかり自分の役を演じていた印象でした。長澤まさみもファンを裏切らない魅力を発揮していたと思います。
あと、ところどころ散らばるネタがいい。第1ロボット部のユニフォームは相当おかしいでしょ(笑)。部長が荒川良々だし。図師先生のロボット変態ぶりもよかった。あと、ギャグだけじゃなくて、全国大会での竹内の携帯を使う機転なんかもカッコよかったです。アシモも出てきたしね~。
そして、何よりも、「ロボコン」というネタが良い。一体どういう経緯で映画の素材に選ばれたのか知りませんが、青春物のネタとしてばっちりの素材ではないかと。どろくさい部分がもっと見たかったけど、多少でも舞台裏が見れて楽しかったです。あと、あまりひねりはないのだけど、里美の「勝つことのほかに何があるんですか」というセリフがよかった。まっすぐな彼女の気持ちがストレートに伝わってくるし、これが「ロボコン」やっている人たちの思いなのかなと想像したりして。旋盤とか出てたけど、やっぱり高専ってストイックでかっこいいです。
そんなわけで、この作品自体はイマイチ…?だったので、またぜひ「ロボコン」をネタにした映画を作って欲しいです。今度はさわやかな感じではなく、もっとリアルに近い汗と涙が混じったやつを(笑)。…期待しています!