トゥ~ミ~?(To me?)

   

約4年前、飛行機の乗り継ぎで一泊したヒューストンのホテルでのエピソード。朝、ホテルのレストランで朝食を取ろうと席に着いたところ、横をすっと通ったウェイターがこちらをまったく見ずに「How are you?」と低い声でつぶやきました。

一瞬誰が誰に言ったのかわからず、周囲を見渡したのですが、私以外いなかったので私に言っていた模様。しかしこっちに一瞥もくれないで発した言葉だったので、私は咄嗟にそのウェイターの近くまで行って

To me?」(私に言ったの?)

とわざわざ確認しに行ってしまいました。向こうは向こうでびっくりしていて、

「Ye, yes.」

と、戸惑った顔で返してきたので、間抜けな旅行者の私は「I'm fine thank you, and you?」と、中学生の英語授業の冒頭シーンのようなフレーズを返しました。



あの時はびっくりしただけだったけど、思い返すと顔も見ないで挨拶されても、なんだか失礼だなと思います。別に気を使ってもらいたいとは思いませんが、顔も見ないで挨拶の言葉だけぶつけられても受け取れないです。ま、これは今の日常生活でも感じてることですが。

話は違いますが、このホテルはシングルで予約したのにベッドがトリプルベッドで非常に驚きました。でっかいですよ。アメリカ仕様のトリプルベッドは。最初は一人で騒いで荷物をベッドに並べたり、対角線上に斜めに寝てみたり、色々やりましたが、結局最後は荷物を片付けてベッドの端で小さく丸まって寝ました(笑)。妙なところに小さい自分。

帰国後にこの話を友達のもりちゃんにしたら、「よっぽど太った人が来ると思われたんだね!」と言われて「そうか!」と一緒にひざを叩いて笑いました。なんて。空いてたから広い部屋にしてくれたんだろうと思いつつ、もりちゃんの言うとおりだったら強烈過ぎます。

私の人生でアメリカの滞在はこの一泊だけで、24時間もいなかったのだけど、他にも空港から呼んだ車が目の前を爆走して通り過ぎてピックアップしてもらえなかったり、必要ないのに荷物検査で靴を脱いで前のおばちゃんにいさめられて恥ずかしい思いをしたり、思い出すとネタになりそうなエピソードがちらほら。

たぶん、これからの人生でアメリカには余程の用が無いと行かないです…。

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