ドラマ「ROJAK」で描かれる?シンガポールのシェア生活

   

ドラマ「ROJAK」

ドラマ「ROJAK」

今週から「ROJAK」というTVドラマが始まりました。特段気になっていた番組ではないのですが、たまたまTVをつけていて初回放送を半分くらい見ました。

ライター志望の主人公28歳のパトリシアは、祖母から大きな家を相続するも、お金がないので部屋を貸し出すことにする。そしてアメリカ、インド、ニュージーランド出身の国が異なる3人のルームメイトと出会い、一つ屋根の下で共同生活をしながら友情を深めていく…みたいな話のようです。(初回は一緒に生活を始めたところで終了。)

以前にも書きましたが、シンガポールは一人暮らし用の物件が非常に少なく、主に外国人などの単身者の多くはシェア生活をしています。ネットの掲示板などにテナントやルームメイトの募集が日常的に出ています。ドラマの主人公も張り紙で募集をかけ、テナントを集めました。部屋を見せて値段を提示し、交渉する様子が描かれていました。

気になったのは共同生活が始まったシーンです。個性的なルームメイトが集まり、それぞれ勝手なことを言ったりやったりして、最後は料理がのったテーブルがひっくりかえってダイニングがぐちゃぐちゃになり主人公がぐったりしているのです。ひと騒ぎあった後、みんなで一緒に外に食事に行って仲良くなるシーンで終わるのですが、私はそれを見ているだけで疲れました…。

シェア生活を描いた映画では「スパニッシュ・アパートメント」が有名かと思います。(→以前見たときの感想)私はこの映画を見たときもストレスを感じました。イギリス人の女の子が掃除をしないルームメイトに腹を立てるシーンがあるのですが、私だったら我慢できない…と思いながら見ていました。

私がわがままなので人に合わせられず、シェア生活に人一倍向いていない可能性はありますが、それでも他人と生活をするのはそんなに簡単なことでもないし、楽しいことばかりでもない気がします。20代後半にカナダで経験した数か月シェア生活では、ルールを守らないルームメイトが苦手でした。日本でも近年シェアハウスがだいぶ普及してきた印象ですが、実際に住んでいた子が嫌で出てきた話も聞いたし、別の人がルームメイトの悪口を言っているのも聞きました。

このドラマで描かれるのは、他人なだけでなく、国籍や民族が異なる人たちとの共同生活です。楽しいことや、得るものがある生活もあるでしょう。でもそれ以上に私には難しく映るのです。それを強いられるシンガポールの単身者生活って楽じゃないなぁと思うのです。

なお「ROJAK」は、マレーシア、シンガポール、インドネシア近辺の料理の名前で、野菜やフルーツ、豆腐や魚の揚げ物などが入ったサラダだそうです。そしてWikiの説明によると、いろんな民族が混じりあうマレーシアやシンガポールのような国家を「サラダボウル」ならぬ「ROJAK」と表現するらしいです。

Rojak
https://en.wikipedia.org/wiki/Rojak

In Malaysia and Singapore, the term "rojak" is also used as a colloquial expression for an eclectic mix, in particular as a word describing the multi-ethnic character of Malaysian and Singaporean society.

このドラマが今後どのような展開で、このシンガポールの「ROJAK」な世界を表現し、そしてそれを魅力的に描けるのかが気になります。

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