映画「はやぶさ/HAYABUSA」
映画「はやぶさ/HAYABUSA」を見てきました。映画が始まる前に他の映画の宣伝が流れますが、見ていて仰天。「はやぶさ 遥かなる帰還」という名前の別のはやぶさ映画も準備中なんですねー。あと、「おかえり、はやぶさ」というのもあるらしい。これらは来年公開だそうです。
さて、今日見てきた「はやぶさ/HAYABUSA」の感想ですが、「まぁまぁ」と「イマイチ」の間…という感じでした。いや、「はやぶさプロジェクト」という素晴らしいノンフィクションがベースになってると思うと、いろいろ悔しい感じの仕上がりかもしれません。
何をどういう風に描きたいのか、軸がはっきりしないのがよくないように感じました。はやぶさを描きたいのか、竹内結子演じる水沢を中心に描きたいのか、プロジェクト全体を描きたいのか。あれこれに中途半端に手を出している印象でした。それでいて笑いのために(?)「電車男」に出てきたようなネット越しのはやぶさファンを登場させたり、カンガルーが夢の中で邪魔をしたりなど、余計なシーンが多くてイライラしました。
個人的には、水沢の「はやぶさ」プロジェクトとの出会いから自分の人生を再発見する感じの過程がよかったと思うので、あれをきちんと軸にして描いてくれればよかったのにと感じます。脇を固める佐野史郎や西田敏明は前に出すぎず、それでいて貫禄があってよかったし。
あと、水沢の「理系オタク女子」の描写はひどいと思うんですがどうですかね(笑)。ああいう人って、まぁ、いるけど、やりすぎだと思いました。キャラクターも個性的に描きすると、せっかくノンフィクションがベースになってるのに、作品全体が嘘っぽくなってしまいます。
そもそも比べる対象じゃないのかもしれませんが、やっぱりプラネタリウムでみた「はやぶさ」が良かったな。大気圏突入シーンでちょうど地震にあったのはびっくりしたけど…。(個人的な体験ですが。)この作品、来年アメリカでも公開されるそうですが、そんなわけでこれを公開するくらいなら元のプラネタリウムの映画を上映してほしい…です。