専業主婦
子供のころは自分の親がロールモデルで、大人になったら専業主婦か、もしくはそれに近いものになると思っていました。しかし大人になるにつれ、色気の無さや家事能力の低さから「すてきな奥さま像」は自分には描けなくなりました。世間的にも女性の社会進出に伴って共働き夫婦が増加。
そしてさらに、リーマンショック以降は経済的な事情から働きに出る奥様が増え、むしろ専業主婦というポジション自体が幻想なんじゃないかと思うようになりました。もうすぐ貸金業法が変わって専業主婦はお金が借りにくくなるし、第3号被保険者を扶養者や独身者が支える仕組みもいつまでも続かないのでは…と思うと、専業主婦はますます厳しい立場におかれる気がします。働く女性の専業主婦叩きみたいなのが一昔前にあった気がしますが、もうそういう論争が成り立たなくなりそうなくらい専業主婦であること自体が難しくなりつつあると思います。
だがしかし、そういう変化の中でまたもや逆を言いたくなる天の邪鬼。
専業主婦っていないと困りませんか。
家事とか育児もそうですが、これからの時代「介護」が家のことで占める割合はますます大きくなっていくと思います。我が家は父親が入院した時、もし母親が外で働いている人だったらどこかで立ち行かなくなっていた気がします。私の母親は厳密には専業主婦ではないのですが、それでも父親の入院にまつわることでだいぶ時間と労力を割いていました。
まー、世の中にはいろんな状況の人がいて、なるようになることもありますが、それでもやっぱり母を見ていて、家に人がいる大切さを痛感しました。
しかしこれまでのような経済成長が見込めないこれからの時代、収入が無い女性と結婚するのは男性にとってもリスクだと思います。私が問題にしたいのは、労働環境や採用に関してもっと世の中が柔軟にならないかな、ということです。
パートタイムやアルバイトでも仕事できる人には正当な対価を支払う。仕事にブランクがあっても極端にマイナス視しない。後者は見極めが難しいけど、前者の方は実現可能だと思うだけどな…。そうすれば、一時的な家の事情でパートタイムで働いたり、仕事を離れてたりしてても、また復帰ができます。
年功序列の終身雇用のシステムで、今まではそんな柔軟性が乏しかったわけですが、これから変わっていくことを期待しています。それはもちろん、男性、女性関係なく。
ちなみに私は子供なしの共働き夫婦で、「私は結婚しても働いている!」と胸を張っている女性が好きではない。だってそれって今の時代結構ふつうです。共働きって、子供がいたら本当に大変そうだけどね。