「未熟児フォローアップ外来」+「小児内分泌」2回目
低出生体重児ヨーちゃんのNICU/GCU卒業後、2回目の通院についてです。「未熟児フォローアップ外来」と「小児内分泌」に通っています。
→前回の模様はこちら
「初めての「未熟児フォローアップ外来」+「小児内分泌」+「かかりつけ医での予防接種」(1)」
小児科の待合室は大きいお子さんもいて、初回受診時は修正一か月のヨーちゃんが随分小さく見えました。しかし修正2か月になった今回、推定一か月の赤ちゃんを見かけたら、ヨーちゃんが大きくなったのが実感できました。
こんな風に毎月、周囲と比べてヨーちゃんの成長を感じるのかなと思いました。
2回目のフローは「計測」→「採血」→「レントゲン」→「フォローアップ外来」→「内分泌」でした。
Contents
各種検査
最初に採血に行ったのですが、時間が早く先生がまだいらしていなかったので、計測(身長・体重)が先になりました。採血は看護師さんではなく先生がやるようです。
先生がいらしたところで採血。ヨーちゃんは採血の際、泣くには泣くのですが、あまり長引かないので助かります。
この日はレントゲンもあったので、採った血液を検査窓口まで運んだら、そのままレントゲン室に向かいました。
レントゲンの受付にはおばちゃんが二人並んでいたのですが、ヨーちゃんを見て「あら~! カワイイ子が来た~!」と暖かく迎えてくれました。生後二か月くらいの赤ちゃんが来ることはあまりないからなのだろうと思いつつ、自分がチヤホヤされたみたいでいい気分でした(笑)。
レントゲン室は子ども専用のレントゲン室があったのには驚きました。中に入ると、ぞうさんのアップリケ付き防護用エプロンをした体格のいい技師のお兄さんが登場。まるで保育士さんみたいです。中にはおもちゃなんかも用意されていて、子どものレントゲン撮影の苦労が垣間見えるようでした。
レントゲンは腕を撮影。ヨーちゃんはおとなしくしていたので、台の上に置いたら後はスタッフの方に任せ、私は被爆しないように部屋の外に出ました。
「お母さん、いいですよ」と呼ばれて戻ったところ、ヨーちゃんはぼんやり仰向けになったままでした。「おとなしかったですよ~」と言われ、母はちょっと誇らしい気分になりました。
計測、採血、レントゲンの3つの検査が終わり、これであとは検査結果をもとに診察を受けます。小児科の待合室で呼ばれるのを待ちました。
未熟児フォローアップ外来2回目
フォローアップ外来から呼ばれました。
まずはヨーちゃんの体を診察台でみていただきます。特に問題はないようでした。
計測で身長と体重をはかりましたが、その結果についても問題なしとのこと。ただ、グラフを見ると、まだまだ成長曲線から3か月ほど遅れています。
気になって「修正だったら十分な大きさですよね?」と聞いたところ、いずれ本来の月齢の身長・体重に追いつく必要があるため、修正では見ないとのことでした。グラフの角度(身長・体重の伸び)を見ていくそうです。
その点では、成長曲線と平行に見え、追いつくには時間がかかりそうではありました。まだ修正2か月なので、気長に見守るしかありません。
血液検査の結果、貧血に関してヘモグロビンは大丈夫だったそうですが、フェリチン(鉄の貯金)がまだ少ないとのこと。インクレミン(鉄剤)はあと一か月続けることになりそうです。ですが、半年くらいは飲むのかと思っていたので、想定よりは早く終了になるかもしれません。
また、血液検査とレントゲンの結果、未熟児骨減少症(未熟児くる病)はまだ経過の観察が必要そうでした。骨がまだギザギザしているとのこと。
NICU/GCU退院時、リンが不足しているとのことで、退院後はリンが強化されている未熟児用の粉ミルクを飲んできました。ただ、割高なのに加え、母乳量が増えてきたので、先生が薬を処方してくださることになりました。
これにより未熟児用ミルクは卒業。ヨーちゃんの栄養源は母乳と一般の粉ミルク+お薬になりました。(ちなみに、お薬は母乳に入れてもいいのですが、私が搾乳したくないので粉ミルクに入れています。)
発達については私の方から「指しゃぶり」と「クーイング」が始まった旨報告しましたが、そのほか特に話すことはなかったです。
診察はざっとこのような内容でした。最後に、いくつか質問をさせていただきました。
ミルクの吐き戻し
ミルクの吐き戻しが多いのですが、吐いた後に時々枯れた声を出すのが気になっていました。あまり吐くと食道が痛むのではと心配になったのですが、それは一日に何回も吐かなければ大丈夫とのことでした。
免疫
赤ちゃんは生後半年ほどお母さんの免疫のおかげで病気になりにくいと言いますが、早産だった場合はどうなのでしょうか、とうかがったところ、「生れた時から免疫不全です」とのことでした。やはり。。人ごみ、小さな子どもとの接触などは本当に要注意です。
発達のためにした方がいいこと
毎日、授乳とおむつ替え、機嫌が悪いときにあやす……くらいしかしてないのですが、修正2か月で発達のためにしておいた方がいいことが何かあるか質問しました。答えは「なし」。2か月ってそんなものなのですね。
慢性肺疾患
退院時の説明にあった「慢性肺疾患」という疾患名。これが何なのか今さら気になってフォローアップの先生に質問しました。他の記事にも書きましたが、生まれたときに肺が未熟で自力呼吸できず、呼吸器のサポートを受けていた子どもは、将来にわたって肺機能が弱い可能性があるそうです。例えば学校での体育の時間、他の子と同じ運動量でも辛くなってしまうことがあるとか。かわいそうだなぁ……と思いつつ、まだ成長してみないとどの程度なのか分からないので、見守るしかありません。
……もろもろの疑問を丁寧に教えていただいた後、シナジスを打ちました。ヨーちゃんの場合、補助を受けられるのが一シーズンなので、来年の春まで4週間ごとに打つことになります。
小児科内分泌2回目
フォローアップの後、一度待合室に戻ってしばらく待ってから次は内分泌から呼ばれました。先天性甲状腺機能低下症についての診察です。
甲状腺ホルモンの検査は結果が出るまで時間がかかるらしく、朝一で採血してもらっても、内分泌で呼ばれるまでそこそこ時間がかかります。この日も2時間くらい後だったと記憶しています。
入室すると、前回と同じ先生でした。どうやら毎回同じ先生が診てくれるようです。とても話しやすい先生なので、母は嬉しかったです。
甲状腺ホルモンの値は今回も問題なし。体重が増えているにも関わらず投薬量を増やさないままホルモン値を保てているので、実質減薬していることになります。
前回の時点ですでに、先天性甲状腺機能低下症が「一過性のものである可能性」が高いとの診断をいただいていましたが、その可能性がまたさらに高くなりました。喜ぶにはまだ早いとは思いつつ、もちろん嬉しい経過です。
ですが、お薬(チラーヂン)は引き続き同じ量を飲み続けることになりました。
現在飲んでいる量はすでに(体重に対して)相当少ないらしく、これを飲んだところで亢進(ホルモンが出すぎてしまう)状態にはならないそうです。毒にも薬にもならない量なので、ここで止めてしまうのではなく、服薬は続けて様子を見ましょうとのことでした。
そして、薬は2歳くらいで止められるかもしれないとのことです。改善が見られなかった場合、小学校入学前に検査入院が必要だったので、それより前に卒業できるかもしれないのも嬉しいです。
ちなみに、前回採尿があったのですが、それは尿中のヨウ素を見ているようでした。甲状腺機能低下症の診断に使われたようです。
処方された薬
今回処方されたお薬です。
- インクレミン
貧血改善のための鉄剤です。入院中から飲んでいましたが、フェリチンの値が低めとのことで引き続き飲むことになりました。体重増加に伴い、少し量が増え、2.5ml→3.0ml(1日1回)になりました。 - チラーヂン
甲状腺機能低下症のためのお薬です。甲状腺ホルモンの値を維持するためのお薬ですが、前述のようにだいぶ少ない量だそうです。 - ホスリボン&アルファロール
ホスリボンはリン、アルファロールはカルシウムの吸収を助けるなどの働きがあるお薬です。未熟児用ミルクの代わりに処方していただきました。アルファロールは融けるらしく、冷蔵庫で保管しています。
インクレミンとチラーヂンは一緒に飲めないので、服薬は1日2回、インクレミン、チラーヂン+ホリスボン+アルファロールという飲み方をしています。
次回のフォローアップ時、インクレミンが卒業できたら1日1回になるのが楽しみです。
まとめ
成長や発達については今のところ特に問題はなく、貧血と甲状腺機能低下症については改善があったように思えます。
一方で未熟児骨減少症(未熟児くる病)はお薬を飲みつつ、引き続き経過を見ていただくことになりました。
成長と発達はずっと見ていくことになりますが、その他の症状については少しずつでも無くなってくれればと思います。