シンガポール発、3泊4日のバリ島旅行記
6月にインドネシアのバリ島に行ってきました。もう3か月近く前のことで、今さらブログに書くか迷ったのですが、数少ないシンガポール発の旅行の思い出なので、簡単に記録しておきたいと思います。
Contents
なぜバリ島
夫リサのサーフィン。
……この一言に尽きます。
年明けから多忙を極めており、加えて有休残数もすごいことになってるリサですが、6月に本当に一時期だけ、一山超えてようやく休みらしい休みが取れる目途がついたようでした。そして突如「どこか行きたいところある?」と聞かれたのですが、昨年のダナン旅行で満たされていた私は「どこでもいいよ」と答えました。
そんな風に答えたら、リサが行きたい場所はバリ島しかありません。「波がないところには行かない」と公言しているおじさんにとって、シンガポールから行くベスト・サーフスポットはバリ島のようです。
実は2月ごろにもぽっかり休みが取れそうな週末があり、その時もバリ島旅行を一度検討しました。ただ、その時は時期的に波が高い東側でしかサーフィンができなかったので、ぽしゃりました。初心者を抜けだしたくらいのリサには、2月のバリ島の波は動画を見ただけで縮みあがるものだったようです。というか、その動画を隣で見ていたカナヅチの私もビビりました。
これは怖い・無理、となり、バリ島以外の地域も検討したのですが、やはり初心者サーファーにはあまりいい時期じゃなかったようで、テンションが下がった次第です。
私にとっては初めてのバリ島旅行でした。一方、リサはシンガポールに来る前、シンガポール出張のついでに一人で何度かサーフ・トリップで訪れており、そこそこ慣れた場所とのこと。なので、今回の手配その他はリサにほぼ丸投げさせてもらいました。
お金のこと
飛行機と宿泊
リサが調べてくれた範囲では、AirAsiaGoというAirAsiaが運営する飛行機+宿泊のセットが一番安いようでした。シンガポールとデンパサール(バリ島)の往復とレギャンビーチホテル3泊を二人分で929.74ドル(約75,000円)でした。休みを取った日が迫っていたので、あまり詳細な比較はしてないのですが、旅行代理店のパックや、飛行機とホテルの別手配より安くなりました。
シンガポールからデンパサールへは2時間半ほどのフライトです。東京から沖縄と同じくらい。金額的にも東京から沖縄へのパック旅行と同じくらいの感覚でした。
現地でのお金
リサ曰く、クレジットカードより現金を使う、とのことでシンガポールで100ドル両替しました。5月末のレートで100シンガポールドルが95万ルピアになりました。5万ルピア(500円くらい)が19枚。
現金は主に現地での食事、移動、買い物に使いました。詳しい内訳は最後に書きますが、結局現金は途中で足りなくなり、現地でもう100ドル両替しています。クタには両替所が山ほどあります。ただ、レートにこだわるリサに連れまわされた上に、怪しい雰囲気のお店も多く、変な気を使って疲れたので、もう少しシンガポールで両替して行ってもよかったかなと思いました。(レートが良くないのを覚悟して現地のホテルで両替するのもありですが。)
ホテル、食事、サーフィン、観光、買い物
私たちはクタの少し北、レギャン地区のホテルに3泊しました。
ホテル
レギャンビーチホテルに泊まりました。サーフィンのためはクタに宿泊するのがベターだったのですが、ネットの情報から察するにレギャンの方が静かそうだったからです。そして実際、レギャンの方が落ち着いた雰囲気でした。
クタには繁華街があって夜まで華やか(騒がしい)一方、レギャンの方は大型のリゾートホテルが並んでいて、夜は静かでした。加えてレギャンのビーチ沿いの道は大型の車両の進入が制限されており、昼間の交通量も少なめだったのです。若かったら賑やかな雰囲気も楽しいと思うのですが、中年夫婦にはレギャンビーチの落ち着いた雰囲気の方が合ってました。
ホテルは古かったですが、清潔感はあったと思います。朝食が美味しく、毎朝何を食べるか考えるのが楽しみでした。また、欧米系の宿泊客が非常に多かったです。フロントにはドイツ語対応もあり、ドイツ人も多いんでしょうか?
食事
観光客向けの食事(レストラン)はいい値段がするなぁ、という印象でした。ホテルで夕食(アルコール無し)を取ると二人で5,000円前後。シンガポールに比べれば安いんでしょうが、恐らくインドネシアの相場から考えると相当高いと思います。完全な観光地価格なんだと思います。
一方、地元の人もいるような食堂では二人で1,000円も出せばお腹いっぱいになりました。どこの観光地でも同じでしょうが、食事にお金をかけるかどうかの選択肢はありました。
マレーシアやシンガポールに比べ、マイルドな味付けの料理が多く、口に合うものが多かったです。
サーフィン
レギャンビーチホテルはその名の通り、レギャンビーチの目の前にあります。ビーチへは細い道を挟んですぐ出られました。
そのままレギャンビーチでサーフィンができれば楽なんでしょうが、波の状態はクタの方がいいらしく、結局リサは毎回10分くらいビーチを歩いて、クタでサーフィンしてました。
波は昨年のダナンに比べると段違いによかったらしく、リサは帰国後もしばらく私が撮った動画を見て思い出に浸っていました。
観光
事前に何にも調べずに行ったのですが、着いたら本当にサーフィンの時間は時間を持て余してしまい、現地でネットで調べました。ホテルでグダグダしてもよかったんでしょうけど、初めての二人でのバリ旅行だったので、どこにも行かないのはもったいないと思ったのです。
私は唯一興味をもったのは、ガムラン。一度生演奏を聞いてみたいと思っていました。しかし、相談したホテルの人曰く、ガムランは踊りとセットで、かつ定期的に演奏してるのはウブドだと言われてしまいました。ウブドまで日帰りで行けなくはないですが、そこまで時間・お金・労力を割こうとは思わず、今回は諦めました。
ちなみに、ガムランはクタ近辺でもお寺で演奏していることがあります。リサは以前それを聞いたことがあるそうです。今回の旅行でもタクシーで移動中、遠くから聞こえてくるのを耳にしました。
2日目はビンタンスーパーを中心にスミニャク近辺をぶらぶら。
3日目はタナロット寺院に行ってきました。海の岩の上にあるヒンドゥー寺院で、干潮時だけその入口まで行くことができます。この日は昼間のちょうどいい時間に干潮になることがわかったので、タクシーをチャーターして行ってきました。
途中には有名なサーフスポットがありました。車が入れないところで立ち寄ることはできませんでしたが、リサは以前、バイクにサーフボードをくくりつけて一人で来たことがあるそうです。大変な思いをして着いたら波が高くて海に入れず、そのまま帰ってきたそうですが。。
タナロット寺院はとても荘厳な雰囲気でした。観光客がうじゃうじゃいるため賑やかで俗っぽいかと思いきや、遠くからその姿をのぞめば、威厳を失わない堂々としたたたずまいでした。ムスリムの国の中でヒンドゥー教が中心であるという、バリらしい場所なんだろうと思います。そして、ただ海や波を見ているだけでも癒されましたし、来てよかったです。
買い物
これといって欲しい物はなかったのですが、バリの定番土産と思われるアタ製品、ハーブ石鹸を見ました。ジェンガラ・ケラミックのお皿なんかは興味なくはなかったのですが、日本に帰るまで食器は増やしたくなかったので、あえてお店に行くことはしませんでした。
アタ製品は、バックやカゴ、コースターのような小物など、どれも日本より安価だったと思います。小さなバックを買おうかかなり悩んだのですが、湿気に弱くて管理が悪いとカビるらしいので、湿度のシンガポール生活には向かないと判断してやめました。すごく欲しかったわけでもなかったので。
ハーブ石鹸は、ネットで話題になっていたセンセイシャのお店に行ってみました。しかし、あまりにも高くて、この値段は石鹸には出せないと断念しました。
そして結局、お土産に買った物は、スーパーやコンビニで売ってるお菓子と石鹸、虫よけスプレーくらい。ただ、石鹸は自然な香りの物が中心でとても気に入っています。またバリに行く機会があったら石鹸はたくさん買ってきてしまうかも。
バリ島旅行のザックリとした感想
最近、シンガポールで元CA(キャビンアテンダント)のインドネシア女子と知り合いになったのですが、「バリって日本人ばかりよね!」と言われました。以前ネットで見たニュースによれば、一時期よりだいぶ日本人は減っており、代わりに韓国や中国からの観光客が増えているそうです。それでも確かに、日本人にはあちこちで出くわしました。
ハワイ、はたまたシンガポールも同様ですが、それを良く思うか、面白味を感じないかはそれぞれかと思います。私はシンガポールでも日本人が少ない地域で生活しているので、バリの日本人の多さは逆にちょっと新鮮でした。
驚いたのはタクシーの安さです。日本に比べればシンガポールも安いですが、バリはさらに安い。なのでかなり気軽にタクシーに乗れました。ただ、道が混んでいてなかなか進まないのは難点でした。移動してあちこち観光を楽しむより、好きな場所でだらだらしたり、目的を定めた買い物だけをするのが私たちには合いそうです。そもそも、リサとの旅行はサーフィンありきなので、その制限がある限りあちこち行くことはないんですが……。
また来たいかと聞かれたら、ガムランを聞きにウブドに一泊してみたいという思いはあります。ただ、それもリサがまたサーフィンしに来たいと言ったらそのついでくらいの気持ちです。
かかった費用の内訳と合計
航空券∔ホテル3泊
- AirAsia+レギャンビーチホテル3泊:929.74ドル(約75,000円)
以下はルピアでの支払い。100ルピア=1円で計算(実際当時のレートでは0.8円くらい)。
1日目
- 軽食(サテ、飲み物):1,108円
- 夕食(隣のホテルにて):4,598円
- コンビニ(パン、ジュース、水):420円
- プリペイドSIM:1,000円
- タクシー(空港→ホテル):2,000円
- サーフボードレンタル3泊4日:2,500円
(小計:11,626円)
2日目
- ランチ(バーガー、サラダ、飲み物):1,660円
- 夕食(スープ、ナシゴレン、サラダ、飲み物):1,000円
- コンビニ(スナック、飴、アイス):330円
- タクシー(スミニャックのビンタンスーパー往復):160円×2=320円
- ビンタンスーパー(お土産や虫よけなど):1,535円
(小計:4,845円)
3日目
- ランチ(ミーゴレン、他):1,000円
- 夕食(ホテルにて):5,203円
- 水:70円
- コンビニ(コーヒー粉、ピーナッツ):580円
- タナロット寺院入場料(二人分):1,200円
- タクシー(タナロット寺院往復):3,000円
- タクシー(ビンタンスーパー片道):150円
- ビンタンスーパー(お土産と自宅用石鹸):2,491円
(小計:13,694円)
4日目
- コンビニ(パン、水、ピーナツ):470円
- 水:130円
- タクシー(空港まで):550円
(小計:1,150円)
合計
約106,315円(航空券+ホテル+現地費用)
シンガポールドルでの支払いは実際のレート、ルピアの支払いは少し高めに計算したので、ややいい加減な合計値ではありますが、一人あたり5万円くらいの旅行になりました。