ベトナム・ダナン旅行【4日目】古都ホイアン散策、夜はベトナム料理
ベトナム・ダナンの旅行記です。
4日目、相変わらず天候は優れず、今日もサーフィンは諦めました。ホテルの無料シャトルバスを利用し、古都ホイアンに行きました。
Contents
ベトナムの古都ホイアンへ
ホイアンはダナンの南にある古い町です。Wikiによれば、日本とは江戸幕府と交易があり、それは鎖国まで続いたそうです。その後貿易港としての座はダナンに譲られたそうですが、ベトナム戦争の戦火を逃れた古い町並みは、1999年にユネスコの世界文化遺産に登録されたそうです。※
観光地としてはその町並み、満月の夜にだけ開催されるランタン祭りが有名だと聞いていました。そのランタン祭りを目的にホイアンだけを訪れた知人もいます。
ホテル(フラマ)からは無料のシャトルバスが出ています。9時半から14時、13時から17時半の1日2往復でした。ランタン祭りがある満月の夜は夜便があるのですが、あいにく私たちの滞在中に満月はなかったので、最初から考えていませんでした。
ランタン祭り以外の日でも夜がいいとは聞きましたが、夫リサが「夕方にいい波がくるかも」というので、私たちは午前中に行くことにしました。
9時半に出発。乗車時間は30~40分くらいです。小型のバスだったのですが、タクシーより広くて快適だったので、費用面だけでなくシャトルバスにしてよかったと思います。
南下する車の車窓からは、ビーチ沿いに建築中のホテルが次から次へと見えました。あと5年ほどでダナンは、今以上に巨大なリゾート地に変貌するのだろうと思われます。ホイアンに近づくと大きな建物も途絶え、のんびりした田園も広がり、のどかな風景に癒されました。
ホイアン、旧市街の観光
バスは発着場所は町の東の方の駐車場に止まりました。帰りのバスが出る14時まで自由に散策します。
メインの観光エリアは横に道が3本ほど平行しているシンプルな横長で、ひたすらまっすぐ進み、端まで来たら道を変えてまだ進む、という感じで散策しました。
途中には歴史的な古い建物が点在していて、入場にはチケットが必要です。ただ、私たちは興味が無かったのでチケットは買わず、建物に入らないどころか見向きもしませんでした(勉強不足……)。来遠橋(日本橋)という日本人がかけた橋だけは渡らず眺めました。
あいにくの雨模様でしたが、それほど強い雨ではなかったので、ときどき傘をさしつつ歩き続けました。
古めかしく味がある細い道の両側には、お土産物屋さん、カフェ、洋服屋、靴屋、革製品のお店などなどが並んでいて、時々歴史的な建物が挟まれているような感じでした。
道行く人は大半が観光客で、特にダナンに比べて欧米系の家族連れがぐっと増えた印象です。家族単位で自転車で近辺を散策している軍団と何度かすれ違いました。
南の川沿い、バックダン通りは主にテントを張った市場でした。午前中とあって、かなり地元の人で賑わっていました。味があるといえば味がある風景なのですが、ここも相変わらず道が狭くて人が多いというのに傍若無人なバイクが隙間をぬって疾走していき、慣れない旅人の神経をすり減らすのでした。
ホイアンでの買い物は?
散策を初めてすぐに、大きめの建物にあったお土産物屋さんを覗いたところ、激しい押し売りに会いました。ちょっと物を見て、いくつか値段を聞いただけなのですが、買うまでその場を離れることを許してくれないのです。
朝だからモーニングサービスで安いとか、2つ買えばもっと安くするだとか、買わないと言えばいくらなら買うかだとか、弾丸のように言葉で責められ、それでももっと他も見たいから買わない、と言うと「あなたは私にラッキーを運んできたけれど、買わないのなら私は不幸になる」みたいなことまで言われてうんざりしました。
また来るから、と適当なことを言ってその場は逃げ出しました。
しかし、別の革鞄のお店を覗いて値段を聞いたところ、また安くするから買え買え攻撃。最後は退路を断つかのように入口に店員が立ちはだかって、買わないと帰れないのかと思いました(笑)。来て早々のこの連続攻撃に私の購買意欲はすっかりそがれてしまいました。
まぁ、それでも買い物以外することもなく、あれこれ見て回りました。
たとえばホイアン名物のランタン。町のあちこちに飾られていますが、お土産に買えます。電気の物があると聞いて、うちも買うつもりでした。
しかし、実物をみたら選び方がわかりませんでした。大きさは外とで見るのと部屋で飾ったときの印象の違いが想像つかなかったし、2色、3色並んでいるのがかわいいと思ったので、1色だけ選ぶにはセンスに自信がなかったのです。
また、靴や服のオーダーメイドが盛んらしく、それらしいお店がたくさんありました。こちらはもともと興味が無かったし、オーダーしても取りに来れないので素通りでした。
唯一興味があったのは、ハノイで有名なオリジナル判子。木の判子に、手彫りで好きな文字を彫ってくれるものです。
ネットで調べた限りではホイアンにも2店舗あるらしかったのですが、1店舗しか見つけられませんでした。(マーケットにいた地元のおばちゃんに「スタンプ!」と言ってジェスチャーを交えながら聞いてみたのですが、通じず、小さなすりこぎ棒とすり鉢みたいのが出てきて笑えました。)
唯一見つけたお店では、1つ10万ドン(500円くらい)と言われました。正直高いかなと思って、3個買うから安くしてと交渉してみましたが、まったく取り合ってくれない上に感じが悪くて嫌になって諦めました。看板からして日本人相手にしていて、他にお客さんいなかったのに、殿様商売だわー。
そんなわけで、買い物は本当に何も買わずに終わりそうでしたが、ダナンに戻るバスに乗る前、道でお土産を売ってるおばちゃんからベトナムらしいデザインのバームを購入。これがホイアンで唯一の買い物になりました。
ホイアンのカフェとランチ
ホイアンにはお洒落なカフェがあちこちありました。目移りするくらいです。私たちも散策中、トイレ休憩をかねて古い建物のカフェで一度まったりしました。
私が飲んだトマトジュースは本当にトマトをジューサーにかけただけのような「トマト」の液体でした。
ランチは建物内のホイアン市場にて。
ホイアンではカオラウという白くて太い麺が名物らしいです。リサが麺好きなので絶対このカオラウをローカルな店で食べる!と息巻いてました。
こちらがカオラウ。
私はそれほど麺好きではないので生春巻きを注文。
どちらもイマイチでびっくり。カオラウは変な味とにおいがしたそうです。生春巻きは全体的にパサついてて食べにくいし、味もハッキリしなくて微妙でした。ローカル飯はどこも美味しいと思っていたのに、残念なランチに終わりました。
食事の後、建物の中の雑貨屋エリアを見たかったのですが、急にスマホの調子が悪くなったことに気を取られて失念。
そうこうするうちに見るところはなくなり、バスの発着場所まで戻りました。
バスの発着所の前にもお洒落なカフェが2軒もありました。どちらに入っても当たりそうな感じでしたが、バス乗り場に少しでも近いお店に入りました。
落ち着いた内装。静かな店内。そして、小腹が空いたリサがキャロットケーキを頼んだのですが、これまた美味しくて。素敵なカフェでした。
途中、迷い犬が店内をうろうろしていました。ダナンでもよくつながれていない犬を見ましたが、放し飼いなんですかね。野良チワワみたいのもいましたが……。犬は好きですが、東南アジアなので手放しにかわいがれなくもあります。
ダナンのビーチをひたすら歩く
14時のバスに乗ってホテルまで戻ってきました。疲れたのでとりあえず少し昼寝。このダラダラ感がいいです。
16時過ぎには起きて、プライベートビーチに波を見に行きました。
朝方よりはましになったものの、波は白くざわざわと割れていて、サーフィンは無理そうでした。
しばらく海を眺めていたところ、遠くに数人のサーファーを見かけたので、リサと二人でプライベートビーチを出て、海岸線を歩きながらその様子を見ていました。
しかし、彼らも途中で諦めて退散。そんなわけで、今日もサーフィンできず。再び海岸線をなぞりながらフラマのプライベートビーチまで戻ってきました。
ちなみに、プライベートビーチと言えど外の人が出入りできます。釣りに来た地元のおじさんがいて、釣りが終わったらバイクで海岸線を駆け抜けて去っていきました。のどかです。
夕食はベトナム料理のレストランへ
夕食はネットでそこそこ評判で、フラマからも歩いていけるベトナム料理「Lam Vien Restaurant」へ行きました。歩いていけるとはいえ、大通りから一本入ったその道は暗くて少し怖かったです。観光客はみんなタクシーで行くのかもしれません。
オフシーズンだったせいか、予約もなくすんなり入れました。注文したのは生春巻き、スープ、そして海老のグリル。
生春巻きは海老だけでなく麺がムチムチに詰まっていてボリューム満点。しっとりした食感は、昼に食べたパサパサ春巻きとのギャップもあって、大変美味しかったです。
スープは何が入っていたのか分かりませんが、薄味ながら旨みと具がたっぷり詰まったスープで、肌寒い雨季のベトナムで胃も気持ちも満たされる一品でした。
そして海老。ダナンて海鮮がおいしいのでしょうか?ぷりぷりによく身が詰まっていてこちらも夢中になって食べました。
以上3皿とドリンク2つで2,800円くらいでした。
あと一皿くらい注文してもよかったのですが、私たち二人の頭によぎったものがあって思いとどまり、お店を出ました。
頭をよぎったもの……それは道端のバインミー屋台です。レストランに向かう途中、目にとまりました。そして1つ120円ほどのバインミーを、二人で「うまい、うまい」と言って交互にかじりながら歩いて帰りました。
食後はフラマのラウンジでお茶
ホテルに戻ってきて、フラマのラウンジでお茶をしました。お客さんは少なく、店内もとても静かで、食後のゆったりとした時間を楽しみました。
しかし、ほどなくしてお客の子どもが店内を右に左にと走りはじめ、さらにびっくりするような下手なライブ演奏が始りました。
急に騒がしくなって目を丸くしていたら、なんの同調作用なのか、今度はお店の従業員女子たちが背後で音楽にかぶせるように声高におしゃべりを始め、まったくゆっくりできない状況に。
私以上に音に敏感なリサが我慢しきれず、お店を出ることにしました。ざ、残念すぎる。フラマのラウンジ。
そして、部屋に戻ったら誕生日ケーキが……。リサはこういうことに気を回す人ではないので、ホテル側の配慮のようです。ここはさすが、という感じでしょうか。
最終日、5日目に続きます。
※Wikipedia:ホイアン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
中国人街を中心に古い建築が残り、1999年(平成11年)に「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。