今日で来星1年。あっという間じゃなくて長かった。
今日はシンガポールに来てから1年目の記念日でした。夫リサとは数日違いの入国だったので、私にとっての来星1年記念日です。(→1年前の記事「じゃあ、海外赴任:出国&入国(9/22)」)
朝、出勤準備中のリサに「今日でシンガポールに来てから一年だよ!」と伝えたところ、くねくねと踊り始めました。「一年ありがとう」の踊りだそうです。朝の5時から陽気な中年です。
シンガポールに来る直前、アブダビ駐妻と話す機会がありましたが、彼女は「一年なんてあっという間ですよ!」と言っていたものの、私にはこの一年がすごく長く感じられました。(→「じゃあ、海外赴任:アブダビ駐妻さんに会う」)
友だちも知り合いもいないし、学校に行ったり仕事に行くこともない日々。リサは出張で留守がち。誰とも話さないような日が続き、1か月後くらいが精神的に一番辛かったです。そして我慢できずにリサに懇願して11月頭に早々に単身帰国しました。
自分の適応能力の低さに愕然としましたが、その帰国のおかげでその後の気持ちの切り替えができたと思っています。
ただ、その後も3か月、半年、9か月…と経っても「まだ一年経たない!」と思うばかりで、本当に長い一年でした。充実していた、というより思い悩む日が多かったからのように思います。
シンガポールは日本人にとても住みやすい国と言われていて、実際条件だけを書き出してみるとその通りだと思います。先進国でインフラが整っている、日本食が簡単に手に入る、治安がいい、英語圏である、など。
それでも、私はまだ好きになれないし、馴染めないでいるのです。
原因はよくわかっていませんが、思うに人間関係のせいかなと思います。自分から積極的に他人に関わらないのに矛盾しているようですが、人間関係が意外と希薄と感じるのです。
仲良くなれそう……と思った人とすぐに疎遠になってしまうことが何度かありました。相手もあっさりしているし、私も、いずれ日本に帰るので自分からは深追いしません。それを繰り返してるうちに、親しい人はできないし、この場に愛着もわかなくなったような気がしています。
つまり、衣食住の生活の基盤は整っているけれど、その上にある生活の精神的な豊かさが、日本のそれと比べると今の私の生活には足りないのだと思います。そしてそれは人の出入りが激しいシンガポールと言う土地柄のせいなのか、私個人の問題なのか分かりませんが、恐らく両方なのではと想像しています。
考えるべきはこれからの一年をどう過ごすかです。人間関係がどうであれ、本当に貴重な海外生活という経験を、実りのあるもの・楽しいものにしたいと、素直に思っています。
何をどうすべきと具体的なことはまだ考えていませんが、毎日を大切に過ごそうと思いました。