シンガポール生活で自炊が贅沢に思えてくる不思議
最近、自炊が贅沢に思えてきました。これって東南アジア生活の感覚なのかと、ちょっと変な気分です。
シンガポールの人は自炊をしない、とよく言われています。フードコートやホーカー(屋台)で3食すませる人もいるそうです。実際、夕方ホーカーを通ると一家3世帯でテーブルを囲んで食事をしており、まるで家の食卓が外にあるかのような光景をよく見ます。
ネットでいろいろ調べてみると、シンガポールに限らず、東南アジア全体が自炊せず外食中心の生活スタイルにように見受けられます。国によっては家に台所があること自体が贅沢だそうですが、キッチン無しの生活なんて私はちょっと想像できません……。
いずれにしても、どこの国も自炊より外食の方が安い、というのが共通点のようです。(もちろん、シンガポールの高いレストランの食事は除きます!)さらに仕事も忙しいので、自炊にかける時間や労力が惜しいのでしょう。
自炊には調理の時間に加え、献立を考える、買い物に行く、準備と片付けの時間もかかります。私は料理が昔から苦手でして、とにかく簡単な料理にも時間がかかるので、自炊には生活の多くの時間を割いていると感じています。
なので、この時間分働いた方が家計にはプラスなんじゃないか、って真剣に考えてしまいます。その点では東南アジアの外食生活がとても合理的に見えるのです。
では、外食が安いシンガポールでの自炊のメリットってなんでしょう。
- 好きなものを食べられる(特に和食)
- 質と値段のバランスがいい
- 健康的
- 家庭の味、手作り感(心理的なプラス)
これらが贅沢なのであれば、やはり自炊は贅沢なのでしょう。シンガポールでおいしい和食をリーズナブルに楽しむことはできないし、フードコートやホーカーの食事は(日本人にとっては)脂っこくて野菜が少なく、健康的に思えないからです。
まぁ、でもここまで書いておいてあれですが、私が今後自炊をやめるかと言えば、やはり続けると思います。それは上記のメリットに加えて、日本で外食生活することが想像できないからです。
遠くない将来、日本に戻ることを考えているので、やはり自分で食べるものを自分で作る能力、習慣は失いたくないと考えているのでした。