チャイナタウンでChew Keeのチキンヌードル&味香園の胡桃ペースト
今日は家族のお祝いの品を買いに、チャイナタウンに出かけてきました。リサと二人でチャイナタウン訪問は久しぶりです。チャイナタウンはいつ来ても賑わっており、活気がありますが、今日も多国籍な観光客であふれていました。
昼前には無事目的の買い物が終わったので、ランチに向かったのがChew Kee Eating Houseです。醤油チキンの有名店だそうで、リサの同僚がチャイナタウンに行くならココ、と教えてくれたお店です。ネットで検索するとかなりの老舗有名店らしく、シンガポール人による英語のレビューはもちろん、日本人のブログでもたくさん紹介されていました。
実はChew Keeと名の付くお店はもう一店、数軒隣にChew Kee Noodle Houseがあります。どうやらもともと一家で経営していたお店が、お姉さんと弟が袂を分かってできたお店のようです。どちらも美味しいらしいので、私たちはお姉さんのお店、Eating Houseの方に行きました。
入口は二つあって、片方は店頭販売のようでした。二人ですと告げると奥のクーラーがきいた食堂に案内してくれました。店内は普通のローカル食堂と言う感じです。有名店とはいえ、観光客は来ないのか、店内は地元の人ばかりに見えました。そしてスタッフがおじいちゃんばかりなのにやや驚きます。皆さんすごいテキパキ動くので何も問題はないのですが(笑)。
案内された席に座って早速注文を聞かれたので、メニューを見たいと言ったところ、メニューは無いとのこと。私たちが知ってるメニューは醤油チキン+ライスもしくは醤油チキン+ヌードル、そして餃子スープだけだったので、それぞれ醤油チキンヌードルと、餃子スープを1杯注文しました。さらに料理が出てくるまでの間に飲み物を聞かれたので、水とコーラを注文。飲み物もメニューがないのですが、他にライムジュース、麦ジュースがあると言っていた気がします。
そして出てきました!
醤油チキンヌードル2皿、餃子スープ1杯、水とコーラで13.5ドル。一人500円くらい。ホーカー(屋台)並みのお値段です。
この醤油チキンは、チキンライスのチキンが醤油味になっていて、かつライスの代わりに細いヌードル(玉子麺)を使った料理です。餃子スープも茶色い中華醤油の味でした。
食べた感想ですが、とにかく見た目とは裏腹に薄味なのが美味しかったです。チキンはあっさりいただけるし、玉子麺も細いので味の主張がありません。そして食感ですが、チキンは優しい柔らかさの一方麺はコシがあるというか、ぷりぷりしていて食べていて楽しいです。餃子スープも中華っぽいしつこさはまったくなく、餃子もスープもあっさり、それでいて餃子自体は食べごたえがありました。
さすが老舗有名店。美味しくてかなりの勢いでぺろりと食べてしまいました。お店を見たら店頭販売コーナーが盛況でしたが、あの醤油チキン、近所に住んでたら買って帰りたかったです。
食後は、チャイナタウン来たらどうしても寄りたいスイーツショップの鉄板、味香園です。私はここに来て日本人を見ないことはないのですが、今日も若い日本人の女の子の集団がいました。
かき氷以外食べたことないのですが、今日はランチ直後に来てしまったため、どうもあのてんこ盛りかき氷を食べきる自信がわきません。リサも乗り気じゃないので、初めてかき氷以外のものを注文しました。
マンゴーロール(3.5ドル)、胡桃ペースト(3.5ドル)です
マンゴーロールは白いゼリーに生のマンゴーを巻いてソースをかけたもの。見た目がすごくそそるのですが、結構謎の食べ物でした。白いベロベロが一体何なのか、マンゴーと食感も味もマッチしていないような…。マンゴーは普通においしいんですがね。
一方、美味しくてレンゲの動きが止まらなかったのが胡桃ペースト(3.5ドル)です。温かくて甘い胡桃のスープです。甘さ控えめながら胡桃の風味がしっかり味わえました。二人で一杯しか頼んでいませんでしたが、リサが「止まらない」とずっとすすってました。これは是非また飲みたいです。
味香園で胃も心もしっかり満たされたので、これで私たちはチャイナタウンを後にしました。
それにしても、チャイナタウンに来るたびに毎度頭に浮かぶのが石川啄木の短歌です。
ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく
まぁ、私の場合仕事が日本語なので日本語が恋しいことは皆無なのですが、人ごみの中から時々日本語が聞こえてくるチャイナタウンにいると、啄木 in 上野駅のような気分です。