映画「おばあちゃんの家」
姉が借りてきた韓国映画「おばあちゃんの家」を観ました。素直に心打たれるよい映画でした。以下、毎度ながらネタバレもあるので未見の方はご注意。
少年サンウは、母親の都合で田舎のおばあちゃんの家に2ヶ月預けられることに。腰が曲がったおばあちゃんは耳も聞こえないし、口もきけない。家はボロ屋で食事も粗末。都会っ子のサンウは持ってきた自分のゲームやおもちゃで遊ぶことに明け暮れ、おばあちゃんにはわがまま言いたい放題。ゲームの電池が切れたからお金をよこせ、だの、ケンタッキー・フライドチキンが食べたいだの、わがまま悪童ぶり全開(笑)。しかし、優しいおばあちゃんは決してサンウを叱ることなく、静かにサンウのわがままを一生懸命受け入れるのです。やがてサンウはおばあちゃんの優しさに心打たれ、二人は心を通わせ始めるのでした。
この筋だけで大体映画の雰囲気が伝わるのではないかと思うのですが、全体のストーリー展開は極めてシンプルです。テーマもいたってシンプル。だから余計にじぃーんと心に染みました。サンウの悪童ぶりは目に余るものなのですが、おばあちゃんはそれをすべて包み込むように受け入れます。そうそう、優しさって伝染するもんなんですよね。おばあちゃんの無償の愛情に触れ、サンウもやがてそれに応えるようになる。その過程には涙がこぼれますぜ。
ちなみに世間で巻き起こってる韓流ブームとは別次元の映画です。いい意味で、インターナショナルな、世界に通じる素朴なテーマを扱ったドキュメンタリーのような映画です。